凱旋門賞断念、4連敗
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その後は、フランスのロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(G1)を目指した。東京優駿参戦前には第一次登録を済ませており、東京優駿3日後に凱旋門賞出走が決定した。 目標に向け、古馬とのレース経験を積むために6月24日の宝塚記念(GI)に参戦。1996年のヒシナタリー以来11年ぶりとなる3歳牝馬出走であり、負担重量は51キログラム。ファン投票は、6位となる5万608票を集めた。初対決となる古馬を上回り、単勝オッズ3.5倍の1番人気に支持。良いスタートを切ったが折り合えず、最後の直線で伸びを欠いて8着に敗れた。その後、フランス遠征について、8月下旬に現地へ輸送、同じ角居厩舎谷水所有のボストンクーラーが帯同馬を務め、ヴェルメイユ賞(G1)もしくはニエル賞(G2)を前哨戦とする計画が決定した。しかし、栗東トレーニングセンターで調整中の8月2日、右後脚に蹄球炎を発症。蹄球炎自体は4日休んだことで癒えたものの、調教に遅れが生じたため、凱旋門賞を勝利しうる状態での出走ができなくなったと判断。8月8日に角居が遠征中止を発表した。 秋は日本国内に専念することになりトライアル競走を使わず秋華賞(JpnI)へ直行。単勝1番人気で出走するも、ダイワスカーレットに敗れて3着(第12回秋華賞)。続くエリザベス女王杯(GI)では前日発売で単勝1番人気に支持されていたが、出走当日朝に右関節跛行のため出走取消(第32回エリザベス女王杯)。軽症だったため、2週間後のジャパンカップ(GI)に単勝2番人気で出走、最後方待機から直線コースで外に持ち出して追い上げ、4着(第27回ジャパンカップ)。有馬記念のファン投票では10万5441票を集め、牝馬としてはエアグルーヴ、ヒシアマゾンに続いて史上3頭目、3歳牝馬としては史上初めて1位となった。単勝3番人気で出走、中団につけたが直線で伸びず11着、初めて二桁着順に敗れている(第52回有馬記念)。 JRA賞表彰では、JRA賞最優秀3歳牝馬部門にて全289票中14票で次点。残り275票を集めて受賞したのは、7戦4勝2着3回、牝馬二冠のダイワスカーレットであった。しかし牝馬による東京優駿勝利が評価され、JRA賞特別賞を受賞した。
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