凱旋門賞優勝馬の輸入
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 18:36 UTC 版)
日本では、必ずしもヨーロッパで高い評価を得られた場合でなくとも凱旋門賞の優勝馬には大きな注目が集まってきた。1959年以降、2008年までに15頭が種馬として輸入されている(1年間のみのリース種牡馬1頭、牝馬1頭を含む)。特に1988年以降は10年間で6頭が種牡馬として日本に輸入される人気だった。 これらのうち1959年優勝のセントクレスピンや1986年優勝のダンシングブレーヴは種牡馬としての重大な欠陥をもって輸入されたが、日本での治療により種牡馬能力を回復して八大競走優勝馬を複数出すほどの好成績を残した。最良の成績を残したのは1988年優勝のトニービンで、1994年に日本の種牡馬チャンピオンとなった。また、1994年優勝のカーネギーは日本と南半球を行き来するシャトル種牡馬となってオセアニアで活躍馬を輩出している。また牝馬の優勝馬はサンサンがただ1頭輸入され、重賞勝ち馬2頭を産んでいる。 一方、ラインゴールド、プリンスロイヤルのように不振だったものもいる。中でも1995年優勝のラムタラは44億円と言う巨額のシンジケートが組まれて輸入されたものの、大きく期待に反する種牡馬成績に終わった。このラムタラのほかボンモー、キャロルハウス、エリシオ、マリエンバードが再輸出された。
※この「凱旋門賞優勝馬の輸入」の解説は、「凱旋門賞」の解説の一部です。
「凱旋門賞優勝馬の輸入」を含む「凱旋門賞」の記事については、「凱旋門賞」の概要を参照ください。
- 凱旋門賞優勝馬の輸入のページへのリンク