凱旋門賞の敗因
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:21 UTC 版)
「ニジンスキー (競走馬)」の記事における「凱旋門賞の敗因」の解説
凱旋門賞の直後から、ニジンスキーの敗戦理由がとりざたされた。 ピゴットの騎乗ミス 珍しく鞭を入れたこと、前半過度に抑え、仕掛けが遅かったという非難が行われた。 馬主のエンゲルハードや『凱旋門賞の歴史』は、ピゴットの騎乗はやむを得ないもので、非難をするべきではないと述べた。 体調不良 ピゴット騎手はレース直後、ニジンスキーは本調子になかったと述べた。 『凱旋門賞の歴史』では、春シーズンに対戦したジルやブレイクニーとの差が以前より開いたことを挙げ、体調不良説を否定している。 過酷なスケジュール ササフラの調教師であるフランソワ・マテは、春から休みなく使われてきたニジンスキーの状態に疑問を投げかけた。 『凱旋門賞の歴史』では、半年近く休養をとらなかったことを敗因の一つとしている。 夏の皮膚炎の影響 『凱旋門賞の歴史』は、皮膚炎の影響とそれによる調整の遅れを敗因の一つとしている。 スタミナ不足 『凱旋門賞の歴史』は、ニジンスキーのスタミナ不足を主因としている。これによると、ロンシャン競馬場の2400メートルは、エプソム競馬場(ダービー)やアスコット競馬場(キングジョージ6世&クイーンエリザベスステークス)に比べて、明らかにスタミナを必要とするコースである。他の競馬場では後方に控えてスタミナを温存し、直線だけで勝負をするスタイルが通用するが、絶え間なく登り坂が続くロンシャン競馬場では追走するだけでもスタミナを消耗するため、ササフラのような本物のステイヤーに屈したのだと主張している。 セントレジャー出走 馬主のエンゲルハードは、長距離戦のセントレジャーに出走させたことでニジンスキーが消耗し、万全の状態で出走できなかったことが敗因であると述べた。 ピークを過ぎたという説 『新・世界の名馬』によると、凱旋門賞の時点で既にピークを過ぎているという意見が「支配的であった」。
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