公道レースならではの危険性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/19 00:18 UTC 版)
「マン島TTレース」の記事における「公道レースならではの危険性」の解説
TTは安全面から常に将来が危ぶまれている。レース専用のサーキットとは異なり、コースのすぐ脇に民家の石壁などが存在する上、郊外の直線路ではマシンが非常に高い速度に達するため、転倒やコースアウトを喫したライダーは重傷あるいは死亡に至る例が多い。特に、マッド・サンデーといわれる誰でも一般参加が可能な走行枠で、オートバイで来場した観客が亡くなる事故が問題視されている。1907年から2009年まで239人のライダーが亡くなっている(マンクス・グランプリを含む)。日本人の参加者では、高橋国光が1962年の世界GP第3戦の決勝でスタートして間もなく激しく転倒し、意識不明の重体に陥り一時は生命も危ぶまれた。今でも右目じりに傷が残る。1966年には元スズキワークスライダーの藤井敏雄がカワサキ車で個人出場した際、公式練習中の事故で死亡している。2006年には前田淳が練習走行中に何らかの理由でスロー走行していたところを後続車に追突され亡くなっている。2013年には松下ヨシナリが予選走行中の事故で死亡している。 東京都が三宅島の公道を使用したモーターサイクルレースの開催をめざし、石原慎太郎都知事が2006年のマン島ツーリスト・トロフィーを視察したこともあったが、結局、安全面での懸念などからレースとしての開催は断念し、チャレンジ三宅島モーターサイクルフェスティバルとしてオートバイによるフェスティバルを開催することとなった。
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