公安9課解体
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 15:21 UTC 版)
「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」の記事における「公安9課解体」の解説
薬島を追い詰める証拠を集めた9課であったが、薬島が先手を打ち、公安9課の存在を世間に明らかにした上に、笑い男事件の犯人だと濡れ衣を着せる。政府は特殊部隊規制法案を通し、9課を解体しようとする。荒巻は首相に直談判し、薬島の不正の証拠を提出するも、首相はきたる衆院選への影響を考え、今、薬島を逮捕することはできず、また9課の解体は回避できないと答える(ただし、事態収束後の再建は約束する)。荒巻は草薙に「死ぬな、必ず生き延びろ」と命令する。トグサは途中で公安に逮捕され、他の主要メンバー達は本部に集まる。一方、既に海上自衛軍の特殊部隊「海坊主」が動いており、特殊部隊規制法案に基づき、9課を武力排除しようとしていた。海坊主による本部襲撃に対し、時間稼ぎを行った後、草薙らは生き延びることを最優先に、それぞれ脱出して別れる。しかし、敵の手は早く、ボーマとパズはすぐに捕まってしまう(「孤城落日」)。 荒巻は法務大臣に薬島の不正の証拠を託すなど、独自の動きを見せる。一方、海坊主はサイトーとイシカワも逮捕する。バトーは草薙のために、彼女がセーフハウスに忘れた腕時計を取りに向かうが、そこも既に海坊主によってカバーされていた。バトーは海坊主らの襲撃を受け上手く出し抜いて彼らを返り討ちにするも、残り1体の強化スーツに敗れ殺されそうになる。そこに民間に払い下げられるなどして残ったタチコマ3体が救援に現れ、バトーを助け、最期は自らを身代わりとして強化スーツを破壊する。感傷に浸るバトーの下に草薙が現れ、2人は彼女の別のセーフハウスに行く。翌朝、飛行機で脱出を図る2人であったが、既に所在は海坊主にバレており、草薙はライフル狙撃によって頭部を破壊され、バトーは叫ぶ(「硝煙弾雨」)。 一連の出来事から3ヶ月後。釈放されていたトグサは、他の仲間達の行方もわからず、行き場のない怒りに悶々とした生活を送っていた。世間では9課のクーデター計画が発覚して鎮圧されたことになっており、また、薬島は捜査の手が及ぶも、それはマスメディアと検察の功績になっていた。逮捕されても薬島は逃げ切るかもしれないと考え、ついにトグサは笑い男の模倣犯として自ら薬島を襲撃しようとする。と、そこにバトーが現れ、トグサを止める。バトーはトグサを連れ、全員無事な他の仲間達の元に連れていく。すべては荒巻の筋書きであり、どのみち世間に知られてしまった9課では今後の活動は難しく、再び秘密機関として結成し直す必要があったために、あえて首相の9課解体の命令に乗ったのであった。草薙もまた狙撃されたのはリモート操作の素体であり、生きていた。 草薙は、現実世界において本当の笑い男ことアオイに会いに行く。図書館にて草薙とアオイは会話をし、今回の出来事を総括する。情報の並列化がもたらす、オリジナル無き後に模倣者が続出した今回の出来事を何と命名するかのアオイの問いに、草薙は「スタンド・アローン・コンプレックス」と答える。と、同時に個性を得たタチコマ達を踏まえ、好奇心がその解決の糸口になるかもしれないとする。そこに荒巻が現れ、アオイを9課の9人目のメンバーにスカウトしようとするが、アオイは誘いを断り、草薙と荒巻は図書館を後にする(「公安9課、再び」)。 復活した9課が前と同じように事件捜査にあたるシーンで物語は終わる。
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