党勢の停滞とは? わかりやすく解説

党勢の停滞

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 17:21 UTC 版)

日本社会党」の記事における「党勢の停滞」の解説

この間1963年第30回総選挙では前回比1議席減の144議席1967年第31回総選挙では同4議席減の140議席と、予想反して社会党党勢停滞微減した。高度経済成長の中、人口農村から都市への移動続いており、労働組合支持基盤とする社会党議席は本来増加するはずであった社会党自身も、この時期政権獲得必要な過半数候補者擁立しなかったものの、後年長期低落みられるような候補者数の絞り込みはしていなかった。社会党1964年成田三原則議員党的体質労組依存日常活動不足)の指摘など、停滞克服一定の努力はした。しかし、成田指摘した三原則克服は、党官僚跳梁跋扈や、党活動家の左傾化議員議員後援会から党が遊離することなど、後に江田離党問題浮上するような、世間から社会党遊離する原因ともなったまた、社会変化適応した政策策定の不十分と内部派閥抗争により、結果的に有効な対策打ち出せなかった。これについて、石川真澄は、新たな都市流入人口は、相当部分が「常時棄権層」に回る一方一部公明党日本共産党など、地域世話役活動に熱心な政党吸引され社会党には流入せず、社会党支持層は、旧支持層加齢並行して高齢化していき、都市部では次第多党化現象が顕著になっていった指摘している。また、田中善一郎などは、この時期自民党候補者減と野党候補者増で、結果的に野党票が増えた分析している。これらの指摘は、都市部社会党支持者離れたとの分析という点で共通している。

※この「党勢の停滞」の解説は、「日本社会党」の解説の一部です。
「党勢の停滞」を含む「日本社会党」の記事については、「日本社会党」の概要を参照ください。

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