党分裂・急進化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/06 15:16 UTC 版)
幹部には、フォースタン・トゥワギラムング(Faustin Twagiramungu)、エマニュエル・ガピシ(Emmanuel Gapyisi)、ディスマス・ンセンギヤレミエ、フロデュアル・カラミラ(Froduald Karamira)、ドナト・ムレゴ(Donat Murego)などカイバンダ政権とつながりの強い人物が目立つ。この中には、フツ至上主義が含まれている。カラミラは「フツ・パワー」というスローガンを作り出した張本人、ムレゴは「社会革命」のイデオローグと言われた人物である。 1992年4月には、ルワンダ首相にンセンギヤレミエを就任させることに成功し(任期は1992年4月から1993年7月まで)、1992年8月の党大会で、トゥワギラムングを党首兼政治局幹部委員長に、ンセンギヤレミエを第1副委員長、ムレゴを第2副委員長、カラミラを書記局長に選出した。 1993年7月、ンセンギヤレミエの首相退任時に、次期首相として同じMDRからアガテ・ウィリンヂイマナが任命されたが、これをめぐって党内で対立が顕在化、党は分裂した。MDRの多数派を握ったのはカラミラ、ムレゴらで、一方トゥワギラムングとウィリンヂイマナは党を除名された。 同年8月に締結されたアルーシャ協定では、移行政権の首相としてトゥワギラムングが指名されたことから、MDR主流派はアルーシャ協定履行反対を主張し始めた。さらに、開発国民革命運動(MRND、1991年7月5日以降は民主主義・開発国民共和運動(MRNDD))や共和国防衛同盟(CDR)へ接近し、急進化し始めた。
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