先行試作車の量産化統一工事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 06:29 UTC 版)
「JR西日本681系電車」の記事における「先行試作車の量産化統一工事」の解説
量産車に合わせた方向転換 ← 和倉温泉・富山 大阪 → 落成当初クロ681-1 サハ680-101 モハ681-201 サハ680-201 モハ681-1 サハ681-101 サハ680-1 モハ681-101 クハ680-1 方向転換後クハ680-1001 モハ681-1001 サハ680-1001 サハ681-1101 モハ681-1101 サハ680-1201 モハ681-1201 サハ680-1101 クロ681-1001 6両+3両分割後クハ680-1201 モハ681-1301 クハ680-1501 クハ681-1501 モハ681-1101 サハ680-1301 モハ681-1051 サハ680-1101 クロ681-1001 先行試作車は登場当初クロ681形を富山側に連結していたが、編成の向きと設備を量産車と統一させるために、鷹取工場・吹田工場・松任工場で改造工事を施工することになった。しかし、改造工事中の1995年1月17日の兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)で3両が被災した。 同年3月から改めて工事を施工したが、地震によって鷹取工場の事務所が倒壊し改造図面が紛失したため、設計担当者が現場作業者と一緒に改造を進めることとなった。また、電動車の主電動機が機器管理庫内の立体棚から落下して破損したため、量産車の予備の主電動機を制御器のプログラムを書換えの上使用することとなった。工事内容を以下に示す。 クロ681-1(元9号車)は、出入口を移設の上、車体後位に洗面所・洋式便所を追加し、クロ681-1001として大阪側(1号車)に方向転換。 モハ681-201(元7号車)は、方向転換の上、モハ681-1201として連結位置を3号車に変更。 クハ680-1(元1号車)は、出入口を移設の上、車体前位に洗面所・小便器・洋式便所・自動販売機を追加し、クハ680-1001として富山側(9号車)に方向転換。 サハ680-1(元3号車)およびモハ681-1(元5号車)は、方向転換の上、連結位置を7号車(サハ680-1001)、8号車(モハ681-1001)に変更。 サハ680-101(元8号車)、サハ680-201(元6号車)、モハ681-101(元2号車)およびサハ681-101(元4号車)は、連結位置を2号車(サハ680-1101)、4号車(サハ680-1201)、5号車(モハ681-1101)、6号車(サハ681-1101)に変更。 改造と同時に原番号+1000として車両番号を変更した。塗色は0番台と同一のものに変更され、「Super Raicho THUNDERBIRD」のロゴステッカーが貼り付けられた。その後は9両固定編成として一部の「スーパー雷鳥(サンダーバード)」(のちに「サンダーバード」に統一)に対して限定運用されていた。 6両+3両への分割 1995年の改造後も量産車と異なり9両貫通編成のままとされ、分割・併合のない一部列車に限定運用されていた。2001年9月には9両固定編成から量産車と同一の基本編成6両と付属編成3両にするために、6号車と7号車の付随車(サハ)を制御車(クハ)に改造した。また、車内設備を683系0番台にそろえるための車内設備統一工事も行われ、一部車両では車両番号を変更した。モハ681-1201(3号車)は、業務用室および車掌室を撤去し、車体前位に出入口を追加してモハ681-1051に改番。 サハ680-1201(4号車)は、プチカフェおよび電話室を撤去し、業務用室・車掌室・自動販売機・車内販売準備室を設置してサハ680-1301に改番。 サハ681-1101(6号車)は、洗面所・小便器・洋式便所を撤去した車体前位寄りに貫通運転台を追加してクハ681-1501に改名。 サハ680-1001(7号車)は、車体前位に貫通運転台を、後位に洗面所・小便器・洋式便所・公衆電話を追加してクハ680-1501に改名。 モハ681-1001(8号車)は、車体前位の出入口を撤去し、自動販売機を設置してモハ681-1301に改番。 クハ680-1001(9号車)は、洗面所・洋式便所・自動販売機を撤去し、車いす対応設備(座席・便所)を追加してクハ680-1201に改番。
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