信号機の発明とは? わかりやすく解説

信号機の発明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 03:00 UTC 版)

鉄道信号機」の記事における「信号機の発明」の解説

オフィサーは、鉄道敷地内治安維持仕事もあり、常時持ち場付いていられるわけではなかった。このためオフィサー配置位置列車近づくと、機関士オフィサーがどこにいるかを探して手信号読み取らなければならなかった。これらの問題解消するために、1834年リバプール・アンド・マンチェスター鉄道初めての鉄道信号機登場した。これは、時隔法においてオフィサーが行手信号代わりをするものであった。赤い方形の板が棒の先に取り付けられており、列車に対して正対する方向向けられている時が停止線路並行向けられ列車から赤い板が見えない状態になっている時が進行であったオフィサーは、先行列車通過してから5分間はこの信号機列車正対する向きにしておき、それを過ぎると線路並行に向けることで、常時オフィサー線路脇に立っていなくても先行列車との時間間隔伝達できるようになったグレート・ウェスタン鉄道では1837年ボール信号機導入した。これは赤いボールワイヤーの上から吊るし操作ハンドル回してその位置操作するのであるボールを高い位置上げている時が進行で、地上降ろしている時が停止である。ボールが高い位置にある状態をハイボール称し鉄道係員の間では「(出発進行」「さぁ行こう」といった意味を表す言葉となった。またアルコール飲料ハイボール語源になったとも言われている。 アメリカでは、さらにこの信号機動作状況隣の駅から望遠鏡使って監視し電気通信によらず先行列車通過状況確認して列車間隔確保する方式発展した。これは自動信号登場する前の時点では画期的なアイデアであったグレート・ウェスタン鉄道ではさらに1840年11月円板方形信号機導入した。これは方形信号機停止指示時にだけ赤い板が見える仕組みであったものに対して進行をも明示的に表示できるように改良したもので、進行時に白い円板が、停止時に黒い方形板が、それぞれ列車に対して正対するように向けられた。後に白は背景見間違いやすいため赤に変えられた。方形信号機では赤い板を見落とす信号無視になってしまうが、円板方形信号機では、赤い円板明確に見つけなければ進行できないことになったので、より安全になった。これにより、信号機指示見えない時は停止という、現在の鉄道信号機でも用いられている考え初め適用されるようになった。この信号機は、ブリストル・ポート鉄道では1907年まで用いられていた記録がある。

※この「信号機の発明」の解説は、「鉄道信号機」の解説の一部です。
「信号機の発明」を含む「鉄道信号機」の記事については、「鉄道信号機」の概要を参照ください。

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