保護・脱保護
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 01:59 UTC 版)
「9-フルオレニルメチルオキシカルボニル基」の記事における「保護・脱保護」の解説
Fmoc化 Fmoc化試薬としては数種が知られているが、クロロギ酸フルオレニルメチル (Fmoc-Cl) が最もよく用いられる。一級または二級アミンに対し、ピリジンやトリエチルアミンなどの塩基存在下、Fmoc-Cl を作用させることで Fmoc 化できる。アミノ酸などに対しては炭酸水素ナトリウム水溶液などを塩基として用いるショッテン・バウマン条件が簡便である。 脱保護 ピロリジン、ピペリジン、モルホリンなどの二級アミンの、20% DMF 溶液を加えるのが標準的な条件である。
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保護・脱保護
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/27 02:01 UTC 版)
「アリルオキシカルボニル基」の記事における「保護・脱保護」の解説
Alloc化 Alloc化にはクロロギ酸アリル (Alloc-Cl) が最もよく用いられる。一級または二級アミンに対し、ピリジンやトリエチルアミンなどの塩基存在下、Alloc-Cl を作用させることで Alloc 化できる。アミノ酸などに対しては炭酸水素ナトリウム水溶液などを塩基として用いるショッテン・バウマン条件が簡便である。 脱保護 触媒量のテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)存在下、過剰量の二級アミン(モルホリンなど)または β-ジケトン類をアリル基の捕捉剤として加えておくことにより脱保護できる。
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保護・脱保護
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「tert-ブチルジメチルシリル基」の記事における「保護・脱保護」の解説
アルコール (ROH) を TBDMS保護して対応するシリルエーテル (RO-TBDMS) とするためには、tert-ブチルジメチルシリルクロリド (TBDMS-Cl) を適切な塩基とともに作用させる。1級アルコール、あるいはフェノールに対しては N,N-ジメチルホルムアミド溶液中でイミダゾールを用いるのが常法とされる。かさ高いアルコールに対しては、tert-ブチルジメチルシリルトリフラート (TBDMS-OTf) を 2,6-ルチジンとともに作用させる。 TBDMS保護されたアルコールはほとんどの酸化剤、還元剤、弱酸、塩基、多くの求核剤に耐性を示す。トリメチルシリル基 (TMS基) と比べて安定性は高く、それは反応剤の接近がその立体障害により速度論的に抑えられるためである。塩基による加水分解の速度は TMS基の約 10000分の1 とされている。TBDMSエーテルは強いルイス酸とは反応する。フッ化物イオンとの反応性は高く、TBDMS基の脱保護はもっぱらフッ化物の塩、あるいはフッ化水素の付加体が用いられる。有機溶媒中でフッ化テトラ-n-ブチルアンモニウム (TBAF) を作用させる手法が一般的である。 TBDMS基はまた、カルボキシル基の保護、末端アルキンの保護にも用いられる。化合物の脂溶性を高める目的でも用いられる。
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保護・脱保護
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/12/30 22:15 UTC 版)
「テトラヒドロピラニル基」の記事における「保護・脱保護」の解説
アルコールをTHP保護するときは、一般に酸触媒とジヒドロピラン (DHP) を非水条件下で作用させる手法がとられる。酸を嫌う基質の場合は光延反応の中性条件が用いられる。 脱保護のときには逆に、水の共存下に酸を作用させる。水の代わりに大過剰のメタノールやエタノールを用いてもよい。
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