保護者の思慮不足
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 15:23 UTC 版)
法的制度がない現状において、体験入学は学校側の厚意で行われている。その事実を把握せず、子供が教育を受ける権利を主張するばかりで、受け入れ校の立場や事情、負担を考慮しない保護者がいる。 欧米が夏休みに入る6,7月は日本の学期末試験や個人懇談会の時期で非常に忙しいことを理解していない。 小学1年生の入学式の時期に体験入学させるのは、学校にも他の児童にも迷惑になることを考えない。 保護者が一切の責任を負うという書類に署名をしない。 日本の道路に不慣れな子供の登下校に親が付き添わない。 子供だけで日本に帰国させ、海外の親や滞在先の親族のフォローアップが十分でない。 ピアスをはめたり、お菓子を持参したり、日本の学校文化や規則を尊重しない。 一時帰国期間が長く、間が持てないので子供を学校に預ける、という託児所感覚で通わせる。 体験入学が及ぼす影響を思慮できない。2003年にSARSが大流行した際に感染地の現地校が長期臨時休校となったため日本に一時帰国して体験入学を希望する家庭が多くあったが、受け入れ校の教員や保護者の立場を考慮できず自宅待機の要請に不満を抱き、中にはトラブルに発展するケースもあった。 思慮に欠ける保護者と受け入れ校の間で一度トラブルが起こると、それ以降に体験入学を希望する他の子供が受け入れ拒否されてしまう可能性がある。体験入学生を送り出す側である補習校も、体験入学は当然の権利ではなく受け入れ校の配慮で行われている点を理解するよう保護者に求めている。 体験学習の期間は、受け入れ校にとって一学期末の期間にあたり、慌ただしい時期にお願いしていることは当然のことながら十分わきまえておかねければならないことでしょう。 ニューヨーク補習授業校 お願い。日本での体験入学は、相手校のご厚意でさせてもらうもので、すべての学校で受け入れられるものではありません。 シャーロット補習校 いわゆる「体験入学」は、制度として認められたものではなく、受入側が体験的に学校に通う期間や指導体制等を考慮の上、受け入れの可否を総合的に判断することができる教育的配慮であるため、必ずしも受け入れられるとは限りません。ダラス補習授業校
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