フッ化物イオン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/09 02:18 UTC 版)
フッ化物イオンはある種の結晶中ではイオン半径 119 pm の単独粒子として存在する場合もあるが、溶液や化合物によっては結晶中でも水和した F(OH2)4- として存在する場合も多い。 Me4N+F-やCp2CoF など幾つかの無水物が知られている。これらの無水物のフッ素イオン非水溶液中での振舞いは「裸のフッ素イオン」(Naked fluoride ions) として知られており、CsF の場合と比べても高い求核性を示す。その性質を利用して XeF5-、BrF6-、PF4- などの有機または無機フッ素化物が合成されている。 フッ化物イオンはケイ素との親和性が高いため、シリル基の脱保護に使われる。
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