クロロギ酸とは? わかりやすく解説

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クロロギ酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/01/17 00:50 UTC 版)

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クロロギ酸
識別情報
CAS登録番号 463-73-0 
PubChem 164602
ChemSpider 144299 
特性
化学式 CHClO2
モル質量 80.47 g mol−1
密度 1.576
屈折率 (nD) 1.426
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

クロロギ酸(クロロギさん、chloroformic acid)は、化学式ClCOOHで表される化合物である。炭酸 (H2CO3) のハロゲン化アシルに相当する。さらにもう一回ハロアシル化したものはホスゲン (ClC=OCl) に相当する。クロロギ酸の構造はギ酸 (HCOOH) の水素原子を塩素原子に置き換えたものである。英名が似ているクロロホルム (chloroform) とは全く別の化合物である。

クロロギ酸そのものは不安定で扱いにくいが、エステル化物であるクロロギ酸エステルは比較的安定であり、有機合成化学において重要な試薬となっている。例えば、ペプチド合成で酸無水物と共に使われる。ほかのハロゲン化アルキルと同様にアルキル化剤となる。

重要なクロロギ酸にはクロロギ酸4-ニトロフェニル、塩化フルオレニルメチルオキシカルボニルクロロギ酸ベンジルおよびクロロギ酸エチルが挙げられる。

参考文献

  1. ^ a b Nomenclature of Organic Chemistry : IUPAC Recommendations and Preferred Names 2013 (Blue Book). Cambridge: The Royal Society of Chemistry. (2014). pp. 776–777. doi:10.1039/9781849733069-FP001. ISBN 978-0-85404-182-4. 

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