保存の過程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/12 04:48 UTC 版)
メンバー登録している人物の死期が近いと連絡を受けると、スタッフが自宅など本人の傍らに待機し、医師の死亡宣告を以て冷凍保存のプロセスが開始される。これは、保存過程の性質上、死後に連絡していては間に合わないためである。また、後々の法的争いを避けるため、メンバーは病院に入院することは少ない(下記のドーラ・ケントがその例である)。 まず遺体は氷水に全身を浸され、人工呼吸装置によって心臓と肺の運動、血液の循環、呼吸が人工的に行われる(意識が回復するわけではなく、またそれを確認する術もない)。そして体内には静脈などにあらゆる抑制剤と麻酔薬が注入され、臓器や脳の保存が図られる。その間、同時進行的に死後数分の間に体温を数度にまで低下させ、身体の保全を図る。この状態で遺体は専用の容器に移され、財団施設まで送られる。 施設到着後、体内の血液を全て抜かれ、保存液が体内に循環するよう注入される。最終的に液体窒素により-196℃に保たれ、(財団、故人の主張では蘇生されるまで)半永久的に施設内に保存されることとなる。
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