保存をめぐる問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/07/12 16:25 UTC 版)
所有権をめぐっては、相続者たちとブリュッセル当局との間で、何年にもわたる法廷闘争が繰り広げられた。ホフマンが構想した住居は1976年に史跡に指定されはしたが、3000万ユーロ以上と見積もられている家具・調度品類は対象外だったからである。 ブリュッセル当局は、ユネスコへの世界遺産推薦も見据えて、住居内の要素全ても指定対象としたかったのだが、家財を自由に処分できるように強く要請した相続者たちと対立したのである。オーストリアも買い手として参入しようとしたが、徒労におわった。 家具類の指定に関する一連の訴訟手続きは2006年11月に決着した。その際にまとめられた一覧は277項目にわたり、家具、装飾品類、シャンデリア、銀食器、庭園の調度品などが含まれていた。建物とその内部のもの全てを指定するのは、ベルギーでは初めてのことだった。 2009年6月27日には世界遺産リストにも登録された。
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