使者の心得とは? わかりやすく解説

使者の心得

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 03:57 UTC 版)

ツナグ」の記事における「使者の心得」の解説

初出:『yom yomvol.162010年6月これまでの4話とその前後エピソードが、歩美視点語られる歩美高校2年生11月から3月までの期間の話。 歩美祖母アイ子は、心臓病入院したのを機に使者仕事歩美継いでもらいたいと言い出し歩美はそれを了承するその際アイ子歩美会いたい人はいるかと尋ねる。歩美は、両親のことを思い浮かべるが、しばらく考えさせて欲しいと答える。歩美両親は、彼が小学1年生時に謎の死遂げ浮気疑われた父が母を絞め殺し、舌を噛んで自殺したのだろうということになっていた。 こうして使者仕事を継ぐことになった歩美は、しばらくは見習いとして経験を積むため、依頼人会って詳しい依頼聞き出すことと、死者依頼人との面会の日にホテル立ち会うことから始めることになる。そして、平瀬愛美畠田靖彦依頼について、仲介の手伝いを果たす。続く、嵐美砂依頼では、歩美が彼女に御園奈津からの伝言伝えたとたん、美砂が半狂乱になる姿を見て面会が必ずしも生者と死者双方にとって幸せな結末になるわけではないことを知る。 次にアイ子自分で声をかけた土谷功一が、失踪した婚約者日向キラリ会いたい依頼してくる。歩美アイ子キラリ呼び出す場面見学するキラリは、しばらく迷った末に面会了承するその際歩美は、死者の魂をあの世から呼び出すというより、この世残っているその人欠片記憶をかき集めているような印象を持つ。だとしたら、死者面会記憶をどこかに持ち越すことができず、ただ依頼人記憶にしか残らない面会は単に死者利用して生者先に進もうとする行為であり、生者の側のエゴ死者対す冒涜ではないのかという疑問を抱くうになる先輩たちの卒業式の日、歩美は美砂が主役演じ奈津追悼公演を観に行く。そして、その演技圧倒される公演後に舞台向かった歩美は、他の生徒たちのように感極まった様子ではなく1人唇をかみしめて衣装つかんでいる美砂を見つけ、声をかけるのをやめる。 功一とキラリ面会の日、功一は約束の時間過ぎて現れず、電話にも出ない中探しに出た歩美は、途中で愛美に会う。彼女は、以前会ったときよりも声が落ち着きおどおどし敬語消えている。歩美自分依頼して良かったかと尋ねると、愛美良かった答える。歩美は今の愛美が何に支えられ、美砂がなぜ演劇続けるのかも分からないが、きっと再会したサヲリや奈津視線自分中に持っているのだろうと思い死者との面会にも意味があることを悟る。そして、かつて両親暮らした家や両親のことを思い出す。愛美から傘もらって再び功一を探し始めた歩美は、喫茶店にその姿を発見し、彼を叱咤し、キラリに会うよう懇願する正式に使者の力を引き継ぐ日、歩美アイ子一度父に使者の力を譲ったではないかと言う。そして、母が鏡を覗いてしまったため、両親死んでしまったのではないかと。アイ子はそれを認め使者のことは母にも言ってならない自分が父に命じたため、母が父の浮気を疑うようになり、鏡を見つけてしまったのだと泣く。しかし、歩美は、きっと父は母に使者のことを話しており、鏡を覗くなと強く警告しなかったため、母は、父と仲違いをしたまま亡くなった祖父を父に会わせたくて、鏡を自分使おうとしたのではないかと語る。それを聞いたアイ子は、それこそ真実だ悟って嗚咽を漏らす。 歩美は、将来別の人に使者の力を譲ったら、アイ子会いたいと言う。そしてアイ子は、歩美使者の力を引き渡す儀式始める。

※この「使者の心得」の解説は、「ツナグ」の解説の一部です。
「使者の心得」を含む「ツナグ」の記事については、「ツナグ」の概要を参照ください。

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