伝統的なアルバムとは? わかりやすく解説

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伝統的なアルバム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/22 05:37 UTC 版)

アルバム (写真)」の記事における「伝統的なアルバム」の解説

アルバム誕生は、当然のことながら写真誕生よりも後である。日本では明治時代中頃から大正時代にかけて、写真館などで写真を撮ることが一般人にも普及し、それに呼応して個人的アルバム多く作られるようになった初期のものは、何も印刷されていない本の様なものに写真を糊などで貼り付ける方式のもので、原理としてはスクラップブックと同じであるが、貼っ写真折れたりないよう台紙容易に折れない丈夫な厚紙作られているのが普通である。当時のものは写真きれいに見せるためか、台紙が黒いものが多くこのようなものでは写真周囲に文字書き添えたりするのには不便であった。またこの頃には卒業記念などのアルバム盛んに作られるうになるが、それらは非貼り付けタイプで、紙もやや薄く写真周囲白っぽい紙の地色であり、教諭生徒の名前などは写真重なるように綴じられ薄紙印刷されるのが一般的な形態であった大正期から昭和時代前期にかけては個人用カメラ徐々に普及し始め専門写真師によらない個人的な日常スナップ写真多く撮られるようになってくると、一個人所有する写真枚数格段に増えるようになったこの頃にはアルバム直接貼り付けるではなく写真の角を差し込むコーナーシール貼り付けるものが多くなってくる。この方法では、写真痛めず台紙からはずして人に譲ったり、他の写真との入れ替え簡単にできるようになった。またこれに似たものとして、やや融通利かないが、台紙最初から差込スリット付いたものなどもあった。 高度経済成長経験した昭和中期後半一家族が複数カメラ所持することも珍しくなくなった頃、紙にあらかじめ弱い接着剤線状に何本も付けて、その上透明なシートで覆うものが出現したこの方式では、台紙好きな場所写真を置き、上にシートをかぶせることで簡単に整理ができる上、写真表面シート保護され必要に応じて位置写真自体交換容易にできるという画期的なのである。しかし何度も脱着繰り返す接着力弱まったり、接着剤に埃などが着いて見苦しくなったり、さらには長期間貼付写真台紙固着するなどの不便が生ず場合もあるが、21世紀現在でも広く売られている。1968年には、所蔵写真増加呼応するように、綴じ込み部分改良によって容易に台紙追加できる方式採用した「フエルアルバム」がナカバヤシから発売された。 昭和後期には子供カメラ持ち歩くことも普通になり、さらに一個人所有写真枚数増えたそうなるといちいち厚紙貼るタイプアルバムだけでは到底間に合わなくなり大量写真をどんどん整理する必要が出てきた。その目的合致したものとして、クリアーファイル似て写真一枚ずつ入るように区分けされポケット式のアルバム盛んに利用されるようになった。このタイプでは樹脂製のポケットは非常に薄いため、貼り付けタイプのようにかさばることなくコンパクト整理することができるようになった。しかしその反面旧来のタイプ実現できた自由なレイアウト書き込みその他による装飾などがほとんどできないため、見栄え格段に劣る。したがって観賞用というよりも一時整理大量保管などに向いたものともいえる。 このような変遷結果21世紀初頭日本では単なる整理目的簡便なものから、結婚記念子供の誕生記念などを目的とした豪華な装飾のある貼り付けタイプまで、各種目的に応じて様々なタイプアルバム販売されている。

※この「伝統的なアルバム」の解説は、「アルバム (写真)」の解説の一部です。
「伝統的なアルバム」を含む「アルバム (写真)」の記事については、「アルバム (写真)」の概要を参照ください。

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