伝承者候補として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 04:03 UTC 版)
北斗四兄弟の三男として、長兄のラオウ、次兄のトキ、末弟のケンシロウと共に北斗神拳の伝承者候補だったが、コウリュウの「ラオウ・トキ・ケンシロウの北斗三兄弟」という台詞以降「北斗の兄弟」を語る上で除外されている。これはケンシロウとラオウ・トキ兄弟のいずれもが、仮に別の時代に生まれていたならば、それぞれが北斗神拳の伝承者として恥じない一時代を築くことになったであろう実力を備えていたことから起因する。ジャギは実力はもとより、人格的にも先の3人より大きく遅れを取っていたのが実情である。 リュウケンはジャギのような人物をなぜ養子にしたか、という疑問に対しては、週刊少年ジャンプ特別編集の解説書『北斗の拳 SPECIAL』(1986年)で、「破壊者になったのは伝承者争いに敗れたからであり、元々は拳法の才能豊かな人物だった」とフォローしつつも「北斗神拳の伝承者争いには、兄弟間を競い合わせるためにジャギのような毒が必要だったから」と解説されている。 ただしジャギに伝承者の資格が全くないわけではなく、そもそもリュウケンにはジャギたち4人の他にも多くの門人がいた。その内の一人のキムは、明確に北斗神拳の伝承者候補として育てられたが、才能不足を理由に破門されている。しかしジャギがリュウケンから破門された描写はなく、ケンシロウらに劣るとされても伝承者として不足とは評されなかった。回想シーンではケンシロウやリュウケンを前に、自分が北斗神拳の伝承者になれば「北斗神拳はさらに強くなる」と主張している。 ケンシロウに対しては終生嫌悪していたが、トキが伝承者と見込まれていたことに対しては、「ジャギでさえ認めていた」とケンシロウが述べている。 『極悪ノ華 北斗の拳ジャギ外伝』では彼の入門や修行に関するエピソードが描かれている。ジャギは4人の中で最も早くリュウケンの養子となっているが、伝承者候補として認められず、拳法の修行の開始が一番遅かった。これはリュウケンが両親を失い孤児となったジャギを「家族」として迎え入れていたため、ジャギを過酷な修行の果てに兄弟と骨肉の争いを繰り広げなければならない伝承者の道へと引き込むのを嫌ったことと、ジャギの拳才の限界を初めから理解していたためである。しかし父親を尊敬しリュウケンの後を継ぐことを熱望していたジャギは諦めず、ラオウやトキに課された修行を真似て自ら修行をしている内に、リュウケンが折れ伝承者候補となった。だが、やがて他の3人に対する才能の格差などから向上心はコンプレックスへと歪んでいき、世紀末直後の悲劇で狂気へと変貌していく。 また『真・北斗無双』では「誰よりも繊細な心、という所に可能性があったから」という理由になっており、ジャギ自体も今まで一度も修行をサボったことがなかったとされている。
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