会津大川用水
![]() 水路と水車のある公園 |
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疏水の概要 |
■疏水の所在 福島県会津美里町と会津若松市の1市1町 ■所在地域の概要 福島県は、通称会津・中通り・浜通りに区別されているが、当地区は、その中央東部よりに位置することになる。山間部の多い盆地であるが、比較的平坦で、耕地の約60%が水田であり、穀倉地帯として、また古くから教育・文化・行政の中心地でもあった。現在は、会津観光の玄関口として、多数の観光客を送迎しており、会津若松市のベットタウンとして注目されている。また、会津美里町の白鳳山公園から見下ろすと、北会津地区及び本郷地区の県営ほ場整備事業によって造成された美田が一望に収められる。 ■疏水の概要・特徴 本地区は、会津盆地の南部に位置し、会津若松市外1町にまたがる2,460haの水田からなる農業地帯である。地区の主水源は阿賀川に依存しているがその流況は不安定であり数多くの小規模揚水機によるかんがいと部分的な反復水の利用により地域全体の用水を確保している状況である。また、基幹施設の大部分は老朽化が著しく、加えて末端施設の不備、水田区画の狭小は、水田の高度利用や農業の生産性向上の阻害要因となっている。 このため、国営会津南部農業水利事業では、大川ダム(特定多目的ダム-国土交通省)に水源を依存して不足水量を確保し、頭首工及び用水路を新設、改良して用水系統の再編を行うとともに、併せて関連事業による末端用排水路の整備、暗渠排水等の土地基盤整備を実施し、大型機械の導入による省力化と複合経営の推進により農業生産性の向上と農業経営の安定を図ることとしている。 なお、共同事業として会津若松市水道用水供給事業及び、大川幹線用水路に設置されている東星工業株式会社の本郷発電所がある。 |
固有名詞の分類
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