会場容量の限界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 00:17 UTC 版)
「コミックマーケットが抱える問題」の記事における「会場容量の限界」の解説
コミックマーケット参加者の入場待機列(東京国際展示場西館付近にて撮影) 2000年代後半以降、参加者の人数は一日あたり15万人を超え20万人に達することもある状態が続いており(実際、2008年夏のC74の1日目、2日目、3日目の入場者数はそれぞれ17万人、18万人、20万人で、一日あたりでは東京ゲームショウや東京モーターショーの2倍前後となっている)、身動きがとれないほどの混雑した場所もあったなどの報告 が毎回の様に繰り返されており、主催者側も一部エスカレーターの運用を停止するなど群集事故を防ぐ方策を講じている。 だが、日程を増やすことは容易ではなく、同人イベントに使用可能な施設としては東京国際展示場(東京ビッグサイト)が日本国内でも最大で、同種の施設(コンベンションセンターと呼ばれる展示場施設)として、これを超える規模のものは存在しておらず、そのような超巨大コンベンションセンターの具体的な新設や拡張の計画も現在の国内にはなく、この膨大な参加者数は、それ自体が1つのネックとなってしまっている。千葉市の幕張メッセは確かに東京ビッグサイトに準じる規模を持つ展示場であり過去にコミックマーケットが行われていたこともあるが、その後、コミケを追放した経緯がある(1991年8月に発生したコミケ幕張メッセ追放事件、しかし追放後の2015年3月28日 - 29日にコミケットスペシャル6オタクサミットを幕張メッセで開催)。 なお2020年夏季オリンピック・東京パラリンピック (2020年)への対応として、東京ビッグサイトに東新展示棟と西ホール付近の拡張棟(南展示棟)、東京テレポート駅付近の仮設展示場(青海展示棟)が新設され、2016年のC91より東新展示棟が使用されている。また、2019年のC96・97については、東展示棟でオリンピック関連の一部占用が始まるため、西展示棟・南展示棟(以上サークル)・青海展示棟(企業ブース)で行われた。 数十万人単位の参加者の誘導と会場警備には多くのボランティアが参加しているが、それ以上に年々参加者が増加しており、主催者も抜本的な混雑緩和策をめぐり苦慮を重ねている。コミックマーケットの一参加者でもある斎藤環は2005年9月30日の インターネット放送『マル激トーク・オン・ディマンド』 の番組内でコミックマーケット68の開場後の場内の様子を紹介し、参加者が膨大であるにもかかわらず、運営がほぼ混乱なく整然と行われているイベントであるとしている。
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