伊曽乃神社祭礼
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伊曽乃神社の祭礼は江戸時代の昔より 約300年の伝統をもつ歴史の長いものであり、歴代の西条藩主も保護奨励したと伝えられている。これについては地元に伝わる逸話があり、「江戸時代に仙台藩の伊達公が江戸城内にて領地の祭り自慢をしている折、それを聞いていた西条藩の松平公いわく「そのような祭りより当地の祭りは更に素晴らしいものであるぞ」と語り 後日、絵師に描かせた祭り絵巻を伊達公に贈らせた」というもの。そのとき伊達家に贈られた「伊曽乃大社祭礼略図」(西条市指定歴史資料第74号)は昭和25年(1950年)、伊達家の好意により伊曾乃神社へと寄贈され 現在は社宝として所蔵されている。また別の資料として 「伊曽乃大社祭礼略図」より更に古い時代の「伊曽乃祭礼細見図」が平成6年(1994年)に 東京国立博物館で発見されており、 当時の祭礼の様子が 楽車の彫刻の細部にいたるまで緻密かつ克明な描写で描かれている。これらの資料により狂言屋台や四本柱の内側にからくり人形などの造り物を乗せた屋台など、現在では伝えられていない祭礼の姿を窺い知ることができる。 また現代では 昭和後期に爆発的に広まった「屋台新調ブーム」が火付け役となり 一社の祭礼で奉納される台数としては全国でも最多の80台を超える美しい屋台が勢ぞろいし、10月15,16日の昼夜に渡って、勇ましくも優美な 時代絵巻さながらの美しい祭礼模様を繰り広げる。
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