伊丹市指定文化財
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:23 UTC 版)
木造十一面観世菩薩立像 1965年(昭和40年)11月8日指定。像高170.3cm。右手には錫杖を持ち、左手には蓮の花をさした水瓶を握っている。室町時代以降の類型化と考えられる、長谷寺本尊式の十一面観音像。体部は前後二材からなる寄木造りで、目は玉眼。像には黒漆が塗られている。寺伝では、この像は享保20年10月に唐招提寺(奈良県)より移されたと記されている。 木造大日如来坐像 1965年(昭和40年)11月8日指定。像高84.0cm。膝の前で両手を重ね、親指の先を合わせる法界定印を結ぶ殆蔵界の像。構造は檜を前後二材に寄せる寄木造りで、赤茶色が塗られている。像の作風は、鎌倉時代の宋風彫刻によく見かけられるものであるが、胴が沈んでいたり、衣文の表しから、南北朝時代の造立だと考えられる。 木造三面大黒天立像 1996年(平成8年)8月22日指定。像高148.0cm。この像は三面大黒の福神をイメージしており、当代の大黒天像としては異例の大作にあたる。江戸時代の仏師による檜を主とした寄木造りで造られている。造形作品としても優れており、歯を見せてニヤリ、と笑う顔の生々しい表情や、大黒天を極端にデフォルメされた姿である。宝暦年間(1751~64年)に大阪長町の毘沙門堂から移されたと伝えられている。 この文化財の項目については(平成10年)3月31日伊丹市教育委員会の記述による。
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