仮名の種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 19:39 UTC 版)
受領名 朝廷や寺院が出入りの商工業関係者に対して授けた官名のこと。また、大名が功績を挙げた配下の武将に対して授けた非公式な官名のことをいう。詳細は受領名の項目を参照。 百官名、東百官 上記の通り、主に室町時代以降、武士階級に用いられた官職風の人名である。百官名と東百官については、非常に類似性を帯び、ほぼ同じような感覚で用いられたが、由緒、起源はそれぞれ異なる。詳細は各該当項目を参照。 〜左衛門、〜右衛門、〜左兵衛、〜右兵衛 〜左衛門、〜右衛門、〜左兵衛、〜右兵衛といった名前は、律令時代に衛府に配備された人々が徴用期間を終えて帰郷した際、任を終えた証として所属していた部署名にちなんだ名前を名乗るようになったのが始まりといわれている。とりわけ名誉ある名として、領民階級の間でも尊ばれた。時代が下った後も、武士階級、町人階級問わず広く用いられたが、武士階級が仮名なのに対して、諱を持たぬ町人の場合は正真正銘の本名として用いられた。 輩行名 今日も日本人の名前として広く用いられる。太郎、次郎といった名乗りがこれにあたる。詳細は該当項目を参照。 〜之介、〜之進、〜之丞 武士が官職風の仮名を名乗る過程で、京官の地下人たる「進」、地方官(国府)の次官である「介」「助」、判官職である「丞」「掾」などの呼称が人名として用いられるようになる(鉄之助、雪之丞など)。町人の中にも助という名乗りをする者がいたが、「〜介」「〜之介」「〜之進」などの名乗りはほとんど武士階級のみが用いた。「〜之丞」「〜之掾」は、役者や浄瑠璃語りなどの名乗りに多く見られる。
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