人造イクラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 09:07 UTC 版)
海藻から抽出したアルギン酸ナトリウム水溶液やカラギーナンに調味液や食用油を着色して塩化カルシウム水溶液に落として表面をゲル化してカプセルとし、本物らしい食感を持たせた物。一度は廉価な鮨ネタにも普及したが、その後ロシア産のイクラ価格が暴落、現在では市場を天然輸入物に奪われて姿を消した。
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人造イクラ(人工イクラ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 06:53 UTC 版)
人造イクラ(人工イクラ)とは、いわゆるコピー食品の一つである。世界で初めて、富山県魚津市の日本カーバイド工業が人造イクラの生産に成功した。収穫量の少ない天然物の代わりとして、サラダ油と海草エキスを主原料とした人造イクラも出回ったことがある。皮にはカラギーナンやアルギン酸ナトリウムなどが用いられる。 見た目は本物のイクラとあまり違いはないが、食感が硬く中身がゼリー状でイクラのように液体は出てこない。味は近いが香りはやや薄く、また本物のイクラは熱湯をかけるとタンパク質が変化して表面が白く濁る。プリン体が少なくコレステロール値が低いため、広義のダイエット食品としての利用も可能である。しかしながら現在では、食感の違いなどもあり一般市場に流通することはあまりないが、卸問屋など通じ業務用として販売されている。ただし、回転寿司のイクラはほとんどが人造であるといった風評は、誤りである。回転寿司では安価で提供する場合、サイズは小さいが低コストのマスイクラなどを用いている。 イクラは、真水に浸かったり成熟が進んだりすることで皮が堅くなることがあるが、このようなイクラの皮を潰して中身を取り出し、人造イクラの手法で皮を作り直すという手法も存在する。 ヨーロッパでは人造イクラの技術を応用して、「カプセル」もしくは「スフェリカス」の名前で調理科学を使った新しい調理方法として、中にジュースや粉状の食材などを封入した新たな調理方法として発展し、現在、それらの手法が日本に逆輸入されている。ジュースやシロップなどの中に甘い飲み物を入れたものは「ボバボバ」・「コーティングジュース」の名前で販売されている。また、アルギン酸ナトリウム水溶液と塩化カルシウム水溶液を利用した人造イクラ(人工イクラ)づくりは、科学実験として広く行われている。
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