人工呼吸器の初期設定と挿管とは? わかりやすく解説

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人工呼吸器の初期設定と挿管

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/11 10:12 UTC 版)

呼吸困難」の記事における「人工呼吸器の初期設定と挿管」の解説

2008年現在、大抵の人工呼吸器にはSIMVモードがあり、プレッシャーサポートついているためそれを前提とする。患者体格病態によって適切な人工呼吸器設定というものが存在し集中治療分野では様々な研究がされている。しかし、気管内挿管必要な場合、それらの評価を行う時間データ不足している場合多々ある適切な設定値求めるあまり気管内挿管が遅れるようでは意味がないので無難な量を纏める想定しているのは体重が60Kgの成人である。挿管前に準備するものとしてはサクションキット、アンビューバッグジャクソンリースSpO2モニター心電図モニター呼吸器以外に扱える酸素配管などを確認しておく。 パラメータ設定換気モード SIMV FiO2 1.0 一回換気量 450ml PEEP 5cmH2O ピーク気道内圧 40cmH2O以下 吸気フロー 60l/min 呼吸数 15回/min PS 10cmH2O その他設定必要ならばトリガー感度は-1~-2cnH2Oまたは2~3l/minとし、呼気吸気比は1:1~3とする。アラーム設定気道内圧上限が40cmH2O,気道内圧下限は10cmH2O,呼吸回数上限30回/minであり換気量下限設定換気量60%とする。気管内挿管を行う際に必要なこととしては、全身麻酔である。意識障害があれば不要なこともあるが、鎮痛鎮静筋弛緩が必要であり、鎮痛オピオイド鎮静静脈麻酔薬筋弛緩筋弛緩薬で行う(厳密な意味ではオピオイドには鎮静作用もあるのだが簡略化する)。

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人工呼吸器の初期設定と挿管

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 09:24 UTC 版)

人工呼吸器」の記事における「人工呼吸器の初期設定と挿管」の解説

2008年現在、大抵の人工呼吸器にはSIMVモードがあり、プレッシャーサポートついているためそれを前提とする。患者体格病態によって適切な人工呼吸器設定というものが存在し集中治療分野では様々な研究がされている。しかし、気管内挿管必要な場合、それらの評価を行う時間データ不足している場合多々ある適切な設定値求めるあまり気管内挿管が遅れるようでは意味がないので無難な量を纏める想定しているのは体重が60Kgの成人である。挿管前に準備するものとしてはサクションキット、バッグバルブマスクアンビューバッグ)かジャクソンリースSpO2モニター心電図モニター呼吸器以外に扱える酸素配管などを確認しておく。 パラメータ設定換気モード SIMV FiO2 1.0 一回換気量 450ml PEEP 5cmH2O ピーク気道内圧 40cmH2O以下 吸気フロー 60l/min 呼吸数 15回/min PS 10cmH2O その他設定必要ならばトリガー感度は-1~-2cmH2Oまたは2~3l/minとし、呼気吸気比は1:1~3とする。アラーム設定気道内圧上限が40cmH2O,気道内圧下限は10cmH2O,呼吸回数上限30回/minであり換気量下限設定換気量60%とする。気管内挿管を行う際に必要なこととしては、全身麻酔である。意識障害があれば不要なこともあるが、鎮痛鎮静筋弛緩が必要であり、鎮痛オピオイド鎮静静脈麻酔薬筋弛緩筋弛緩薬で行う(厳密な意味ではオピオイドには鎮静作用もあるのだが簡略化する)。 鎮静 プロポフォールミダゾラム(ドルミカム)が好まれるミダゾラムは同じベンゾジアゼピン系中でも副作用ジアゼパムセルシン)よりも少なく半減期が2~4時間と短いのが好まれる理由である。静注で行うのなら、初回投与はドルミカムならば5mg、セルシンならば10mg程度である。オピオイド併用する鎮痛鎮咳作用によって挿管容易になる呼吸抑制顕著にでるため注意が必要である。静注併用するのならばフェンタニル0.05mg程度無難である。 ディプリパン原液を2ml/hより開始 。 ドルミカム10A(100mg/20ml)を1ml/hから開始 。体動を認めた1mlフラッシュする。 ドルミカム5A(50mg/10ml)+生食40mlを3ml/hで開始 。体動を認めたら3mlフラッシュする。 ドルミカム8A(80mg/16ml)+ケタラール(筋注用)2000mg(2A)+生食14mlを2ml/hから開始 。体動を認めたら2mlフラッシュする。 鎮痛 レペタン2A(0.4mg/4ml)を生理食塩水で50mlとし2ml/hで開始。体動を認めたら2mlフラッシュする。 強オピオイド利用した場合弱オピオイド併用する効果減少するため注意が必要である。但し、これはアゴニストパーシャルアゴニスト併用した時の現象であるため鎮痛効果同一レセプター作用していれば弱オピオイド強オピオイド中間となる。体動の原因鎮静不足か鎮痛不足かによってフラッシュする薬物変わってくるため、他の処方との整合性を図るべきである。 筋弛緩 ベクロニウム(マスキュラックス)を用い場合が多い。マスキュラックス10mgを蒸留水10mlで溶解し1mg/mlとして使用する場合が多い。マスキュラックスは0.08mg/Kgが初回使用量となるため5mg程度から使用し効果見て8~10mg程度使用する場合もある。それ以外にはマスキュラックス2mgとサクシンスキサメトニウム)50mgを併用し静注するという方法もある

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