人家のネコが化ける猫又とは? わかりやすく解説

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人家のネコが化ける猫又

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 04:30 UTC 版)

猫又」の記事における「人家のネコが化ける猫又」の解説

一方で同じく鎌倉時代成立の『古今著聞集』(1254年稿)の観教法印の話では、嵯峨山荘飼われていた唐猫秘蔵守り刀くわえて逃げ出し、人が追ったそのまま姿をくらました伝え、この飼い猫魔物化けていたもの残したが、前述の『徒然草』ではこれもまた猫又とし、山にすむ猫又の他に、飼い猫年を経る化けて人を食ったさらったりするようになる語っている。 江戸時代以降には、人家飼われているネコ年老いて猫又化けるという考え一般化し前述のように山にいる猫又は、そうした老いたネコが家から山に移り住んだものとも解釈されるようになった。そのために、ネコ長い年月わたって飼うものではないという俗信も、日本各地生まれようになった江戸中期有職家伊勢貞丈による『安斎随筆』には「数歳のネコは尾が二股になり、猫またという妖怪となる」という記述見られる。また江戸中期学者である新井白石も「老いたネコは『猫股となって人を惑わす」と述べており、老いたネコ猫又となることは常識的に考えられ江戸当時瓦版などでもこうしたネコ怪異報じられていた。 一般に猫又の「又」は尾が二又分かれていることが語源といわれるが、民俗学的な観点からこれ疑問視し、ネコが年を重ねて化けることから、重複の意味である「また」と見る説や、前述のようにかつて山中考えられていたことから、サルのように山中木々の間を自在に行き来するの意味で、サル意味する「爰(また)」を語源とする説もある。老いたネコの背の皮が剥け後ろ垂れ下がり、尾が増えたり分かれているように見えることが由来との説もある。 ネコはその眼光不思議な習性により、古来から魔性のものと考えられ葬儀の場で死者をよみがえらせたり、ネコを殺すと7代までたたられるなどと恐れられており、そうした俗信背景となって猫又伝説生まれたものと考えられている。また、ネコ死者まつわる俗信は、肉食性ネコ腐臭嗅ぎわける能力長け死体近づく習性があったためと考えられており、こうした俗信がもとで、死者亡骸を奪う妖怪・火車と猫又同一視されることもある。 また、日本ネコ妖怪として知られているものに化け猫があるが、猫又ネコ化けた妖怪違いないため、猫又化け猫はしばし混同される。 なお、カナダで2本の尾を持つネコ写真撮られている。

※この「人家のネコが化ける猫又」の解説は、「猫又」の解説の一部です。
「人家のネコが化ける猫又」を含む「猫又」の記事については、「猫又」の概要を参照ください。

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