京友禅
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京友禅 |
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きょうゆうぜん |
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染色品 |
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着物地、コート、羽織 |
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染色技法は8世紀から伝わり、手描友禅は江戸時代に京都の絵師宮崎友禅斉によって確立されたと伝えられています。扇絵師として人気の高かった宮崎友禅斉が、自分の画風をデザインに取り入れ、模様染めの分野に生かしたことで「友禅染め」が生まれました。色数が多く絵画調の模様を着物に染める友禅染は、町人文化の栄えた江戸時代の中期に盛んに行われるようになりました。明治時代には、型紙によって友禅模様を染める「写し友禅染め」が開発されました。 |
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京都府 |
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昭和51年6月2日 |
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花鳥山水等を写した京友禅は、日本の着物の代名詞になっているといっても言い過ぎではないでしょう。多くの色を使いながらも、気高く奥ゆかしい京友禅の色柄には、京都千年の歴史が育んだ、美しい感覚が息づいています。 |
京友禅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/27 13:55 UTC 版)
京友禅(きょうゆうぜん)とは、京都の伝統工芸品の1つで、古来の染色技法を扇絵師の宮崎友禅斎が大成したもの[1]。鴨川の流れで布を晒し鮮やかな色彩を出していたが、最近は郊外に移転している。また、単に「友禅染(ゆうぜんぞめ)」とも呼ばれる。

技法

本格的な手描き友禅の場合、完成までに26もの工程を踏む大変手間のかかるものとなるため、現在は型染めや捺染が主流。
- 型友禅
- 手描き友禅
- 機械捺染
- デジタル染め
などの技法がある。
ツユクサの花弁から抽出した「青花」と呼ばれる色素で柄の部分に下絵を描き、輪郭を墨で描く要領で細い筒に入った防染剤を生地に載せていく。かつてはモチ米とヌカで作った糊を使っていたが、現在はゴム糊なども使い、また「青花」も化学合成で作られたものもある。
その後にフノリの煮汁等を使い、防染の糊を生地になじませる「地入れ」を行い乾燥させる。その後「引き切り」「ボカシ」など糊以外の部分の染色を行い、乾燥後に「蒸し」と呼ばれる高温の水蒸気で染料を布地に固着させる作業を行う。
その後、防染の糊を水で洗い流し、乾燥後に柄絵の部分に色を手描きで挿す(手描き友禅)。防染の糊そのものに染料を混ぜて布地に着色する工法もある。
下絵として描いた「青花」であるが、ツユクサ由来の色素は絹糸と反応せず、水で防染の糊を洗い流した時に一緒に流れ落ちてしまう。化学合成の「青花」は「蒸し」の工程で高温の水蒸気と反応して色が消える。

脚注
外部リンク
京友禅と同じ種類の言葉
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