亜酸化窒素(笑気)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 08:58 UTC 版)
強力な鎮痛作用を持つが、最小肺胞内濃度が高いため単独で全身麻酔をするのは困難である。以下の吸入麻酔薬と併用して用いられる。しかし現在では全静脈麻酔(TIVA)の普及や、オピオイド主体のバランス麻酔が普及していること、また、術後の嘔気嘔吐の頻度が高まったり、笑気自体が温室効果の原因となるなど、次第に敬遠される方向にある。若手麻酔科医は吸入麻酔を用いる際も笑気をまったく用いない者も多く、次第に使用量は減少している。
※この「亜酸化窒素(笑気)」の解説は、「全身麻酔」の解説の一部です。
「亜酸化窒素(笑気)」を含む「全身麻酔」の記事については、「全身麻酔」の概要を参照ください。
亜酸化窒素(笑気)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/06 03:59 UTC 版)
現在用いられている唯一のガス麻酔薬である。常温でガスであるので当然、気化器は不要である。呼吸、循環に対する作用は殆どないが長期連用(3日位)で骨髄抑制が起こることが知られている。MACが105と高値であり、麻酔作用は弱いものの、血液/ガス分配係数は極めて小さく導入は極めて早い。鎮痛作用は強く、無痛分娩、歯科麻酔への応用がある。通常、単独で麻酔をかけることはできないので、他の麻酔薬と組み合わせて用いる。50%程度の濃度で用いて手術終了まで投与を続ける。近年は亜酸化窒素不要論が展開されている。その根拠は2次ガス効果の存在までも否定する意見が近年出つつあるからである。
※この「亜酸化窒素(笑気)」の解説は、「吸入麻酔薬」の解説の一部です。
「亜酸化窒素(笑気)」を含む「吸入麻酔薬」の記事については、「吸入麻酔薬」の概要を参照ください。
亜酸化窒素と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
Weblioに収録されているすべての辞書から亜酸化窒素を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 亜酸化窒素のページへのリンク