五箇伝とは? わかりやすく解説

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五箇伝(ごかでん)

日本古来名刀工を輩出した地域は、政治的商業的に、さらに豊富な原材料などにより造刀の条件恵まれていた。地方刀工こうした中核地に集まり、より高度な技術研究開発したことは自明の理である。それぞれの生産地により作刀の特徴示し後代にその技法伝授することになり、また完成され技術地方刀工達へ強い影響与えることにもなった。中でも五つの主生産地その特徴強く示すため、江戸時代においてその伝法を五箇伝と称した相州伝神奈川備前伝岡山美濃伝岐阜山城伝京都大和伝奈良五地方がそれ。これらの特徴日本刀鑑定において重要な要素となる。

五箇伝

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/12/16 01:46 UTC 版)

五箇伝(ごかでん)は、日本における日本刀の五大刀工流派のこと。令制国大和国山城国備前国相模国美濃国を発祥とし、それぞれ大和伝、山城伝、備前伝、相州伝、美濃伝という。これ以外の小さな流派は脇物といった。これらを系統づけたのは、代々足利将軍家に使えた研師で、豊臣秀吉以後は刀の鑑定も務めた本阿弥家であり、最終的に本阿弥光遜がまとめ上げた。確認できる五箇伝の刀工数は、備前4005、美濃1269、大和1025、山城847、相州438であった[1]


  1. ^ 歴史人編集部 2020, pp. 64–65.
  2. ^ 歴史人編集部 2020, pp. 66–67.
  3. ^ a b c d e 五箇伝(五ヵ伝、五ヶ伝) 名古屋刀剣博物館「刀剣ワールド」
  4. ^ 歴史人編集部 2020, pp. 68–69.
  5. ^ 歴史人編集部 2020, pp. 70–71.
  6. ^ 歴史人編集部 2020, pp. 72–73.
  7. ^ 歴史人編集部 2020, pp. 74–75.


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