事故再発防止への取り組み
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/28 15:10 UTC 版)
「長浜町バス転落事故」の記事における「事故再発防止への取り組み」の解説
この事故では、路線に責任者が存在せずバスの運休判断が運転士任せとなっていた点、営業所が翌日までバスの遭難を把握できなかった点など、会社のずさんな管理体制が批判を招いた。背景として、戦後伊予鉄道は急速にバス路線の拡張を進めていたが(走行粁は1947年度から1956年度の9年間で67万km→487万kmと7倍超になっていた)、一方で運行の安全性確保は後手に回っていたという事情があった。当時の宮脇先社長は1958年年頭の挨拶でこの事故に触れ、「運転士は自分の身が可愛いから、そう事故を起こすものではないとタカをくくっていた……」と述べたと記録されている。 県下の交通事業者にも衝撃を与え、翌2月には、県警本部が県内バス事業者に参加を求め、乗合自動車事故防止対策協議会が開かれている。また、高松陸運局は2月18日、管内のバス会社に対して本事故を踏まえた警告を発し、①悪天候時には責任者が運行中止指令を発すること、②運行に対する安全意識を高め、激しい降雨などのときは運行を中止すること、③責任者から従業員に対して運行指示を徹底するよう訓練すること、④バス路線の終着地に所定時刻より30分以上たってもバスが到着しない場合は中間地に問い合わせること、⑤駐泊所と営業所の連絡を密にすること、などの安全対策が指示された。
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