事件の主な影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 08:52 UTC 版)
「パリ同時多発テロ事件」の記事における「事件の主な影響」の解説
テロ事件とそれに伴う捜査、軍事的対応を除く。 サッカーの親善試合の行われた13日朝、ドイツ代表の宿泊するホテルに匿名で爆破予告の電話が入り、代表はホテルからの退去を余儀なくされた。スタジアム外で爆発が起こったあとも試合は最後まで続けられ、2-0でフランスが勝利。試合後は安全が確認されるまで30分以上サポーターをフィールドに入れるなどして、スタジアム内に留まり続けた。ドイツ代表はフランス戦の試合中に発生した今回の事件により安全面を考慮して宿舎へ戻ることを取りやめ、試合会場のスタッド・ド・フランスで夜を明かしたあと、15日までパリ市内に滞在する予定を切り上げ翌14日に帰国の途に就いた。 フランス政府当局の指示などもあり、週末となる11月14日および15日にパリ市およびその周辺で開催が予定されていた各種スポーツ大会などが中止される措置がとられた。 ボルドーで開催されていたフィギュアスケートのエリック・ボンパール杯は、14日に実施される予定であった男女シングル・ペア・アイスダンスの各種目のフリー演技が中止された。また11月29日から開催の世界ジュニア卓球選手権には日本チームは派遣を見送った。 11月17日夜、ロサンゼルスからパリに向かっていたエールフランス65便、およびダラスからパリに向かっていたエールフランス55便に爆弾が搭載されているとの情報があり、65便はソルトレイクシティに、55便はハリファックスに緊急着陸した。 欧州などでイスラム教の聖典・コーランが燃やされ、イスラム教スンニ派の最高権威機関・アズハルの指導者・ダイブは、イスラム教への偏見拡大を阻止するため、欧州など世界各地に16の代表団を派遣すると表明した。 日本の警察では8都道府県警の特殊急襲部隊(SAT)に自動小銃が配備されているが、当事件を受けて大都市を抱える警察本部の銃器対策部隊にも配備されることが決まった。
※この「事件の主な影響」の解説は、「パリ同時多発テロ事件」の解説の一部です。
「事件の主な影響」を含む「パリ同時多発テロ事件」の記事については、「パリ同時多発テロ事件」の概要を参照ください。
- 事件の主な影響のページへのリンク