中央・他地区招待馬
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 05:00 UTC 版)
「第6回ブリーダーズゴールドカップ」の記事における「中央・他地区招待馬」の解説
中央からは6頭が招待され、この年もマキノトウショウ、バンブーゲネシス、カリブソング、ヤグライーガー、スタビライザーと強力布陣であった。 1番人気は根本康広騎乗の関東馬マキノトウショウ。元々は芝を走っており、デビュー何戦かはクラシックの「秘密兵器」的存在であった。新緑賞では牝馬に馬体をぶつけられ、怯んで2着に敗退。NHK杯9着の後は夏に条件戦を連勝し、上がり馬で臨んだセントライト記念4着、結局クラシックには1戦も出られなかった。暮れのディセンバーステークスは逃げてセキテイリュウオーの2着に粘り、明けてこの年は金杯(東)で伏兵ヒダカハヤトの逃げ切りを許すも、ステージチャンプに次ぐ3着。その後は2月の白富士ステークスに勝ったのみで、夏の北海道シリーズからダートに転向。7月のタイムス杯、9月のシーサイドオープンでライブリマウントやスタビライザーを子供扱いにして圧勝した。 2番人気は武豊騎乗で、武邦彦厩舎所属の関西馬バンブーゲネシス。4歳時の1992年は芝を走り、重賞にも3度挑戦。最高はミホノブルボンが圧勝した京都新聞杯で離された4着。長期休養明けの1993年からダート路線に転向し、4戦して1勝、2着1回、3着2回と堅実に適性の高さを表す。1994年はさらに本格化し、4連勝で第1回マーチステークスを制した。武豊は1991年第3回のマルブツスピーリア以来のブリーダーズゴールドカップ参戦となった。 3番人気は古豪9歳馬カリブソング。1990年にはフェブラリーハンデキャップを制し、ウインターステークスでもナリタハヤブサに2着に入ってJRA賞最優秀ダートホースに輝いた。芝でも金杯(東)と目黒記念を制しており、天皇賞(秋)では繰り上がりながらプレクラスニーの2着に入った実力馬。この年は勝利こそまだ無いものの、地方招待のテレビ愛知オープンでトミシノポルンガの3着に入るなど健在ぶりを示していた。 4番人気ヤグライーガーは今回がダート転向後初めての重賞挑戦。前走の摩耶ステークスは後方一気の追い込みで、前年のブリーダーズゴールドカップ勝ち馬のヒデノリード、バンブーゲネシス、古豪ミスタートウジンらに勝利。前々走から熊沢重文が手綱を任されており、今回も武豊がバンブーゲネシスに騎乗するため、熊沢とのコンビになった。 5番人気スタビライザーはこの年の帝王賞馬。第1回マーチステークスでは逃げる牝馬システィーナを終始2番手マーク、直線で先頭に立つシーンも見られたが、譲らず抵抗するシスティーナとの叩き合いになり、最後はバンブーゲネシスにまとめて交わされた。初のナイター開催になった帝王賞はゴール前の大激戦を制し、2着に15番人気ミスタートウジンで大波乱となった。1番人気は初ダートのフジヤマケンザンで大差負けの最下位で、これが最後のダート挑戦であった。 6頭中5頭が上位人気を独占したが、11番人気はロングタックル。4歳時には東京優駿に出走したこともある。 地方他地区からは招待されなかった。
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