不祥事・不正
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/28 02:51 UTC 版)
「混乱と嘲笑だけを買う」広告を繰り返していて、2014年に出した朝鮮料理広告がアメリカの広告業界専門紙アドウィークに「今年最も奇妙な広告」として失敗した広告と酷評される事態になった。中央日報は徐の広報の対象は現地人ではなく関連報道をする韓国メディアを読む韓国人に「こういうことをしている自分自身」を宣伝するために活動していると指摘されている。中央日報は徐による料理広告を韓国広報の害だとして、アメリカの有名紙や場所に広告を出す活動に「馬鹿でもお金さえあればできる。」「こうした形の民族主義は国の広報には何の助けにもならない。」と批判している。 2016年4月25日、財団法人「大韓国人」理事長として、他の財団関係者2人とともに、寄付に関する法律違反・横領罪容疑でアウトドア企業ネパから告訴された。朝鮮戦争におけるエチオピア人参戦者に衣料品を送る活動において、ネパは8万4600点の衣類、靴など約20億円規模の寄付品を「大韓国人」に提供し、送料分を国外で売却するのは容認したが、韓国国内で売却して値崩れを招くような事態だけはしないように要請した。しかし、「大韓国人」は活動の送料だとして、提供された約99%の8万4300点を韓国国内の販売代理店に横流しにした。更に財団法人「大韓国人」の預金口座に横流しで得た利益があることが判明した。徐は「配送コストのため売却することについてネパ社と同意があり、契約上合法である」と主張して横流ししたこと自体は否定しなかった。ネパは寄付品を安く「仕入れた」販売代理店から徐の団体へ寄付したはずの商品を20億円ほどで買い直す事態になった。徐は名誉棄損だとして提訴取り下げを要求したが、ネパは拒否した。2018年5月30日、ソウル中央地検は、徐に対して証拠不十分で「嫌疑なし」の結論を下したと明らかにした。 2004年に徐が書いた修士論文が論文全体114ページ中74ページという64%が他人の論文や文献などを盗作、コピペ、捏造したものと2016年に報道された。徐は論文の半分以上を、他の文献からそのままコピペ、又は原著者の文章を区別するための引用符やインデントをしていなかった。更に、論文のあちこちで論文内容とは関係のない、実在していないソースを表記した虚偽引用も発見された。これに対して徐は「当時の論文製作過程で引用の基準が明確でなかった。」と主張した。そして、研究の水増し疑惑も報道されている。
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