上履きの種類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/25 14:42 UTC 版)
バレーシューズ甲の部分に通した2センチほどの幅のゴムテープでサイズを調節して足を滑り込ませて履くスリッポンタイプの靴である。素材は、かつては布キャンバス地であったが、現在ではビニール(PVC)製のものが中心である。上履きとしては、最も多く使用されている。色は通常白であるが、クラス分けなどがしやすいようにつま先の部分にカラーゴムを使ったりしているものもある。代表的なのは青(コバルトブルー)と赤(もしくはえんじ)が最も多く、次いで黄色、緑、水色などが続く。 また、爪先と足周りと足裏の底の部分がすべて同じ色のカラーゴムを使っているという、空気を通しやすい「通気性タイプの上履き」もある(それ以外は「普通タイプ」という)。これは主に足が蒸れやすい人たち(特に女子の使用が多い)専用として使用されており、1990年代くらいからはこのタイプが主流となっている。しかし、このタイプは、洗濯や走行時の摩耗などによるカラーゴムの劣化が激しく、次に述べる前ゴムシューズに比べ、使用寿命が短い。 前ゴムシューズ昔ながらのズック靴がこれに相当し、やはりスリッポンタイプ。バレーシューズがゴムやテープを通しているのに対し、前ゴムシューズでは甲の部分に半円形のエラスチックゴムがはめ込んであるデザインが特徴である。バレーシューズよりしっかりした造りで、丈夫で長持ちし、かなりの期間の使用に耐える。1975年ごろまでは、小中学生が広く使っていて、上履きのみならず、下履きにも多くの需要があったため、白以外にもコバルト、赤、黄色、紺、緑など各種の色が製造されていた。現在では白、コバルトが中心だが、その他の色もわずかながら製造されている。素材はビニールが中心だが布製も製造されている。混紡にポリウレタンが含有されている物もある。最近ではハイテクスニーカーなどの登場で前ゴムシューズを、子どもたちが下履きとしてはかなくなったようだが、足の健康面から見ても、非常にはき心地の良い前ゴムシューズは、成人の一部にも根強い人気があるのも事実であるし、若い女性がファッションとしてこの前ゴムシューズを使用する場合もあるようだ。また、同じ前ゴムシューズでも前ゴムのデザインを三角形にして、素材も通気性の良いメッシュになったタイプが登場し、このタイプも中学校や高校の上履きとして多く用いられるようになった。 スニーカーその名の通り普通のスニーカーであるが、白底が定番である。
※この「上履きの種類」の解説は、「上履き」の解説の一部です。
「上履きの種類」を含む「上履き」の記事については、「上履き」の概要を参照ください。
- 上履きの種類のページへのリンク