三重奏曲 変ホ長調とは? わかりやすく解説

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ベートーヴェン:三重奏曲 変ホ長調

英語表記/番号出版情報
ベートーヴェン:三重奏曲 変ホ長調Trio für Klavier, Klarinette und Violoncello Es-Dur Op.38作曲年: 1802-03年  出版年1805年  初版出版地/出版社Bureau d'art et d'industrie 

作品解説

2011年8月 執筆者: 丸山 瑶子

Op. 38 管楽八重奏曲 Op. 20作曲家自身による編曲

 ベートーヴェンOp. 20当時から評判で、多数編曲版書かれたことがその人気の高さを物語る。当作品作曲家自作編曲で、高音楽器にはヴァイオリンクラリネットどちらか選べるようになっている。なお第3楽章メヌエット部の冒頭主題ソナチネOp. 49, No. 2と同じである。

 編成縮小に伴う原曲声部の処理は概ね次の通り。ピアノ・パートは、原曲大部分主旋律を担うヴァイオリン含め、主に原曲弦楽器を担う。チェロ原曲のチェロ・パートではなく中音域のヴィオラ低音管楽器声部進行となることが多い。また編成大き八重奏稿では楽器パート数が変わることで音色多彩に変化していたが、三重奏稿では多く箇所で、ピアノ伴奏音形の変化原曲音色多様性賄っている(例:第1楽章61小節~)。

 形式に関する大きな変更は、スケルツオ楽章トリオにおいて、原曲では反復記号による繰返し編曲では楽器間で声部交換して書き下ろされていることのみである。但し細部変更多く、以下の点が注目される

 M. シュウェイジャーがベートーヴェン自作編曲の特徴とする、原曲上の勢い増大動機活用後続要素先取は、Op. 38にも見られる例え第1楽章244小節からはチェロ新たに主題動機奏し主旋律動機呼応する第2楽章27小節クラリネット/ヴァイオリンチェロ刺繍音形は、推進力を増すと共に28小節主旋律2度進行先取している。

 原曲コンセプト影響する変更見られる強弱法変更のほか、例え第1楽章では伴奏音形や和声リズムに手が加わり音楽が、呈示部はより躍動的に、再現部では静的になっている所が目立つ(例:主要主題26小節低音変化原曲より早いこと、副主題73小節以降と第204小節以降伴奏リズム変化などに注目)。

 このようにベートーヴェンの他の自作編曲同じく原曲にない新たな工夫凝らされ編曲当たって原曲内容再度練り直されたと思われる


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