三つの世界とは? わかりやすく解説

3つの世界

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/08 14:00 UTC 版)

3つの世界(みっつのせかい)




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三つの世界

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三界」の記事における「三つの世界」の解説

地獄傍鬼 人六欲天欲界二十地獄洲異 此上十七名色界於中 三靜慮各三 第四靜慮無色界無處 由生有四種同分命 令心等相續世親、『阿毘達磨倶舍論』卷第七、 以下の説明は、4世紀から5世紀頃にヴァスバンドゥ世親)が著した阿毘達磨倶舎論』(『倶舎論』)に依る欲界よくかいよっかい、梵: kāmadhātu欲望とらわれた淫欲食欲がある衆生が住む世界無色界および色界の下に位置する本能的欲望カーマ)が盛んで強力な世界八大地獄から六欲天までの領域であり、『倶舎論においては五趣」(5つ生存状態)地獄餓鬼畜生、人、天の5種の世界欲界属すとされる。ただし、『倶舎論』を奉ずる説一切有部対抗した中観派や、のちの大乗仏教諸派は、これらに修羅道加えて六道」(6つ迷える状態)とした。いずれの見解においても、地下世界と、地表世界と、空中世界天界)の最下層とが、欲界属する。 色界しきかい、梵: rūpa-dhātu淫欲食欲2つの欲を離れた衆生が住む世界欲望超越したが、物質的条件(色、サンスクリット語ラテン翻字: rupā)にとらわれた生物が住む境域色天色界天ともいう。有色(うしき)ともいう(欲界色界の2界をさす場合もある)。欲界の上無色界の下に位置する。色とは物質のことであり、色界とは物質的な世界という意味。欲界ひとしく物質的世界ではあるが、それほど欲望が盛んではないところを単に色界とよぶ。色界には、清らか純粋な物質けがあるとされる。欲や煩悩は無いが、物質肉体束縛からは脱却していない世界である。四禅修めた者が死後生まれ世界色界禅定の段階によって四禅天大別される天界の上層は色界属し、またそれを細かく17天(経典によっては18天または16天)に分ける。また、初禅の一部欲界合わせて「一小千世界」と呼ぶ。 なお、鳩摩羅什は『法華経序品で、色界最上位である色究竟天を(後述の)有頂天としている。 無色界むしきかい、梵: ārūpa-dhātu物質的なものから完全に離れた衆生が住む世界欲望物質的条件超越し精神的条件のみを有する生物が住む境域欲界および色界よりも上位にあり 、天界最上層に位置する空間超越する無色界は、厳密には色(かたち)を持たない。ゆえに、色界の上方に存在するわけではないが、便宜上三界のなかでは一番上部に置かれる右図参照)。 物質が全く存在せず、心の働きである受・想・行・識の四蘊だけからなる世界無色界四天分けられ、その最高処を有頂天非想非非想天非想非非想処)という。

※この「三つの世界」の解説は、「三界」の解説の一部です。
「三つの世界」を含む「三界」の記事については、「三界」の概要を参照ください。

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