一般親衛隊についてとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 一般親衛隊についての意味・解説 

一般親衛隊について

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 07:16 UTC 版)

一般親衛隊」の記事における「一般親衛隊について」の解説

1934年親衛隊内部戦闘部隊親衛隊特務部隊(SS-VT、後の武装親衛隊)が創設されるとともに非戦闘員親衛隊員は「一般親衛隊アルゲマイネSS)」と呼ばれるようになった武装親衛隊第二次世界大戦中急増したが、一般親衛隊人員数は常に20万人上ほどであった1939年12月には一般親衛隊201910人、親衛隊特務部隊5万6546人だったが、1945年3月には一般親衛隊2048人、武装親衛隊829400人であった武装親衛隊隊員給与支給帳(Soldbuch)を所持し全員給料支払われていたが、一般親衛隊給与支給帳(Soldbuch)がなく、給料親衛隊中将上の階級の者か、常勤隊員にしか支給されなかった。一般親衛隊非常勤隊員それぞれ仕事をもって日常生活送りながら、ナチ党集会党大会の時だけ親衛隊制服着て出席していた。一般親衛隊隊員職業持って空き時間使って自発的に党活動参加する事を期待されていた。親衛隊は本来は公務員ではなくナチ党構成員だからである。とはいえ一般親衛隊員の多くナチ党政権下公務員として働いていたのでそちらの立場から給料もらっていることが多かった一般親衛隊といえば黒い制服が有名である。黒服はもともと親衛隊組織全ての制服であったが、戦闘組織親衛隊特務部隊強制収容所勤務親衛隊髑髏部隊はやがて国防軍型の制服導入したため、黒服着用しなくなった。そのため一般親衛隊のみが黒服着用するようになった。 しかし1938年には一般親衛隊常勤隊員日常業務制服としてペイルグレーの制服導入された。常勤隊員黒服に代わってこれを着用するようになったが、4万人ほどの非常勤隊員にはグレー制服支給されず、彼らは黒服使用し続けた。そのため、かつてはエリート象徴だった一般親衛隊黒服戦争後期には兵役逃れ臆病者象徴として笑い者にされるまでになり下がっていたという。 階級一般親衛隊武装親衛隊ともに突撃隊SA)の階級元になっており、基本的に同じであったが、一部だけ名称が異なった。たとえば親衛隊二等兵階級武装親衛隊では「SS-Schütze」、一般親衛隊は「SS-Mann」の階級つかった同様に親衛隊一等兵武装親衛隊は「SS-Oberschütze」、一般アルゲマイネSSは「SS-Obermann」の階級もちいていた。また武装親衛隊のみの階級として親衛隊准尉(SS-Sturmscharführer)というものがあった。さらに親衛隊少将以上は武装親衛隊では国防軍同様の階級用いていた。ただ武装親衛隊員には一般親衛隊員の階級併せて授与されるのが通例であった親衛隊階級詳細親衛隊階級参照のこと。 一般親衛隊武装親衛隊比べる悪印象もたれていることが多いが、国家保安本部ゲシュタポ親衛隊保安部刑事警察といった警察機関一般親衛隊にし、一つにまとめたもの)や親衛隊経済管理本部といったユダヤ人虐殺はじめとする残虐行為執行機関含まれるせいであると思われる。ただし一般親衛隊にも残虐行為関与していない組織や人はいるし、武装親衛隊中にも残虐行為関与した組織や人はいるので、「一般親衛隊犯罪者武装親衛隊勇者のような単純な決めつけはできない。また両者は同じ親衛隊組織であったため、完全に分離しているわけでもなく、その区分曖昧なところも多かった

※この「一般親衛隊について」の解説は、「一般親衛隊」の解説の一部です。
「一般親衛隊について」を含む「一般親衛隊」の記事については、「一般親衛隊」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「一般親衛隊について」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「一般親衛隊について」の関連用語

一般親衛隊についてのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



一般親衛隊についてのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの一般親衛隊 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS