一般親衛隊の編成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/12 07:16 UTC 版)
一般親衛隊の非常勤隊員は、親衛隊歩兵連隊(SS-Fuß-Standarte)の大隊・中隊・小隊に属し、歩兵連隊の単位ごとに行動していた。最初にできた親衛隊歩兵連隊は1925年11月9日にヨーゼフ・ディートリヒの指揮下にミュンヘンに発足した親衛隊第一連隊(1. SS-Standarte)である。 親衛隊歩兵連隊は当初、ナチ党の大管区ごとに置かれた「大管区親衛隊指導部」(Gau-SS-Leitung)に属していたが、1931年に突撃隊をモデルに「親衛隊上級指導者管区」(SS-Oberführerbereich)が設置されると、親衛隊歩兵連隊はそれに属した。さらに1932年にはその上に「親衛隊集団」(SS-Gruppe)が創設され、1933年11月に親衛隊集団が「親衛隊上級地区」(SS-Oberabschnitt)に改組され、また親衛隊旅団(SS-Brigade)が親衛隊地区(SS-Abschnitt)に改組された。親衛隊歩兵連隊はその下に属した。 したがって1933年11月以降、一般親衛隊は以下のように編成された。 親衛隊上級地区(SS-Oberabschnitt)、親衛隊地区(SS-Abschnitt)、親衛隊歩兵連隊(SS-Fuß-Standarte)、親衛隊大隊(SS-Sturmbanne)、親衛隊中隊(SS-Stürme)、親衛隊小隊(Trupps)、親衛隊分隊(Scharen)、親衛隊伍(Rotten)である。1934年10月に小隊は分隊と統合されて、Scharenが小隊となり、Rottenが分隊となった。 さらに以下の専門職部隊がある。親衛隊騎兵連隊、親衛隊通信大隊、親衛隊工兵大隊、親衛隊衛生中隊、親衛隊輸送中隊、親衛隊レントゲン大隊、親衛隊壮丁隊である。 連隊に所属する一般親衛隊の隊員は連隊番号の襟章を着用した。またカフタイトルの縁取りの色で所属大隊(第1大隊は緑、第2大隊はダークブルー、第3大隊は赤、予備大隊はライトブルー)、番号で所属中隊を示した。
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