ひとふさのぶどう〔ひとふさのブダウ〕【一房の葡萄】
一房の葡萄
作者有島武郎
収載図書少年少女日本文学館 5 小僧の神様・一房の葡萄
出版社講談社
刊行年月1986.10
収載図書児童文学名作全集 2
出版社福武書店
刊行年月1987.1
シリーズ名福武文庫
収載図書一房の葡萄 他4篇 〔改版〕
出版社岩波書店
刊行年月1988.12
シリーズ名岩波文庫
収載図書日本児童文学名作集 下
出版社岩波書店
刊行年月1994.3
シリーズ名岩波文庫
収載図書小僧の神様・一房の葡萄ほか
出版社講談社
刊行年月1995.8
シリーズ名ポケット日本文学館
収載図書日本ジュニア文学名作全集 4
出版社汐文社
刊行年月2000.3
収載図書せつない話 第2集
出版社光文社
刊行年月2000.6
シリーズ名光文社文庫
収載図書有島武郎全集 第6巻 紀行・童話・詩
出版社筑摩書房
刊行年月2001.11
収載図書編年体大正文学全集 第9巻 大正九年
出版社ゆまに書房
刊行年月2001.12
収載図書生まれ出ずる悩み―ほか
出版社教育出版
刊行年月2004.1
シリーズ名読んでおきたい日本の名作
収載図書脳を鍛える大人の名作読本 2 よだかの星・一房の葡萄
出版社くもん出版
刊行年月2004.7
収載図書一冊で読む日本の名作童話
出版社小学館
刊行年月2004.11
収載図書日本の童話名作選―明治・大正篇
出版社講談社
刊行年月2005.5
シリーズ名講談社文芸文庫
一房の葡萄
一房の葡萄
一房の葡萄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/21 01:23 UTC 版)
「一房の葡萄」(ひとふさのぶどう)は、有島武郎による小説(童話)。雑誌『赤い鳥』1920年(大正9年)8月号に掲載された。その後、本作を表題作として全4篇を収録した単行本『一房の葡萄』が1922年(大正11年)に叢文閣より刊行された[1]。
概説
「一房の葡萄」は、有島が書いた最初の創作童話で、横浜英和学校(現横浜英和学院)での自身の体験に基づいている[1]。
単行本『一房の葡萄』は、有島が生前に残した唯一の創作童話集であり、全4篇中、本作を含む3篇が有島の幼少期の体験に基づくものである。有島が自ら装幀、挿画を手がけ、自分の3人の子供達に献辞が捧げられている[1]。
あらすじ
小さい頃絵を描くことが好きだった主人公の「僕」は、自身の住む横浜の山の手に続く美しい海岸通りを絵に描いて再現しようとする。しかし、自身の所持している絵具では、本当の景色で見るような絵には描けない。
ある日西洋人の同級生・ジムの持つ舶来の上等な絵具が羨ましくて衝動的に盗んでしまうが、程なくしてそのことが露呈し、美しい憧れの先生に言いつけられてしまう。泣き続けていた僕を先生は優しく許し、一房の葡萄を渡す。翌日学校へ行くと、ジムが優しく「僕」の手を引き先生の元へと連れていってくれる。そこで2人は葡萄を分け合い無事仲直りをすることができた。
それから時は過ぎ、秋になると葡萄の房はいつでも美しく紫に色づいて実るが、先生の大理石のように白い手が僕の目の前に現れることはもうない。
登場人物
・僕
絵を描くことが好きな少年。体も心も弱く、はにかみ屋で臆病な性格をしていて、言いたいことも言わずに済ます性質。友達も少ない。
ある日、西洋人の同級生・ジムの持つ舶来品の絵具を盗んでしまう。
・先生
若い女の先生。「僕」の憧れの先生。絵具の事件について「僕」を優しく諭す。
・ジム
「僕」より二つ程年上である、西洋人の友達で、身体も「僕」よりずっと大きいが、絵は僕より下手である。舶来品の絵具を所持している。
脚注
外部リンク
- 『一房の葡萄』:新字新仮名 - 青空文庫
- サクラコラム 大正時代の絵具箱 at the Wayback Machine (archived 2017-07-16) - 株式会社サクラクレパス
- 一房の葡萄のページへのリンク