ヴァンセイバー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 03:28 UTC 版)
「ライブラリアン」がセイバーを独自改修・再設計した機体。型式番号冒頭の「LV」は「ライブラリアン・ヴァン」の略称で、「ヴァン」はフランス語で「風」を意味する。 当初のパイロットはカーボンヒューマンとして再生された、元ザフトの「英雄」にしてソキウスシリーズのオリジナル体であるグゥド・ヴェイア。その後、地上でのイライジャとの戦闘中、ヴェイアがダメージを受けた機体から脱出、油断したイライジャからイライジャ専用ザクファントムを奪取して逃亡したため(この際、自爆や僚機のレーゲンデュエルによる破壊処理は行われなかった)、その場にはほぼ無傷のヴァンセイバーとイライジャだけが残り、以後イライジャ機として運用される。 保有戦力の多くがC.E.71年製MSの改修型であるライブラリアンとしては珍しく、最新鋭のセカンドシリーズをベースとした数少ない機体。こうした新型機の保有数が少ないのは、各国の情報統制が厳しくなり、設計データの入手が困難となった理由による。本機の場合は、ライブラリアンの近縁組織がプロトセイバーを保有していたことから、例外的に製造が可能となった。 主な改修点として、主翼の設置箇所をアムフォルタス砲身側面から両肩に変更。これによりMS形態でも主翼の水平展開が可能となり、空中での姿勢制御能力が向上している。MA形態でも取り付け位置が下降したことで、翼形状を変えることなくより効率的な揚力を得ることが出来る。また、インフィニットジャスティスのファトゥム-01を参考に、MS形態の両肩上にアムフォルタス砲身を展開したファトゥム形態が新たに追加された。頭部センサーの強化、形状変更を初め、内部構造、装甲材質なども全面的に見直されており、外見以上の別機体に仕上がっている。イライジャ用に調整された際には、高速形態での機動にイライジャの体が耐えられなかったため、リミッターがかけられ、能力の一部が封印された。 他のライブラリアン製MSと違い独自のストライカーパックは持たないが、バックパックに追加されたプラグに各種ストライカーを装着することが可能。ただし、背部のアムフォルタスに干渉するため、一部装着不可能なストライカーもある。
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