ローライコードシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/01 15:01 UTC 版)
6×6cm判二眼レフカメラ。本来ローライフレックスの廉価版という位置づけだったが、その速写性から報道関係で多用される等独自の地位を築いた。フィルムの巻き上げ方法はノブ式となっている。シャッターチャージとレリーズは1つのレバーを往復させるのみで終了する。アタッチメントは初期の製品ではφ28.5mmカブセ式、それ以外ではバヨネットI型を使用する。 ローライコードI-1型(Rolleicord I 、1933年発売) - カメラの常識を破った斬新な唐草風の模様と金色の美しい外観から「金ピカコード」「アールデコ」等と俗称され人気を博した。フィルム装填は赤窓式、カウンターをリセットする。フィルム巻き上げはカウンターを見ながら巻き上げを止める。撮影レンズは独特の美しい描写をするトリオター7.5cmF4.5であり、これを好んで高級機のローライフレックスよりこちらを愛用した人も少なくなかった。 ローライコードI-2型(Rolleicord I 、1934年発売) - 外装が一般的な黒になった。撮影レンズはトリオター7.5cmF3.8。ファインダーレンズはF4。 ローライコードIa-1型(Rolleicord Ia 、1936年発売) - フィルム巻き上げが自動巻き止めになった。 ローライコードII-1型(Rolleicord II 、1936年発売) - パララックス自動補正の枠が出るようになった。撮影レンズはトリオター7.5cmF3.5。ファインダーレンズはF3.2。 ローライコードIa-2型(Rolleicord Ia 、1937年発売) - ファインダーレンズがF4からF3.2に大口径化された。透視ファインダーが使用できるよう改良された。 ローライコードII-2型(Rolleicord II 、1937年発売) - アタッチメントは撮影レンズのみバヨネットを装備した。 ローライコードIa-3型(Rolleicord Ia 、1938年発売) - 銘板が浮き彫りのダイキャスト製になった。 ローライコードII-3型(Rolleicord II 、1938年発売) - 銘板が浮き彫りのダイキャスト製になった。シリアルナンバー612000から858999。 ローライコードII-4型(Rolleicord II ) - アタッチメントは上下レンズともバヨネットマウントを装備する。 ローライコードII-5型(Rolleicord II 、1949年発売) - シャッターが最高速1/500秒のコンパーラピッドになった。 ローライコードIII型(Rolleicord III 、1950年発売) - 透視ファインダー装備。撮影レンズはトリオター7.5cmF3.5またはクセナー75mmF3.5。 ローライコードIV型(Rolleicord IV 、1952年発売) - 巻き上げノブが大型化。内面反射防止バッフルを装備。M-X接点切り替え。カウンター自動復元。二重露光防止機構が付き、それに伴い二重露光レバーが付いた。レンズはクセナー75mmF3.5のみとなった。ローライキン装着に必要な透視ファインダー用金属マスクが装着できるようピントフード前面に3個のピン穴がついた。 ローライコードV型(Rolleicord V 、1954年発売) - ライトバリュー連動式。レンズはクセナー75mmF3.5。 ローライコードVa型(Rolleicord Va 、1957年発売) - レンズはクセナー75mmF3.5。6×4.5cm判アダプターに対応。ピントノブがローライフレックスと同様の左側に移った。 ローライコードVb型(Rolleicord Vb 、1962年発売) - ピントフッドが脱着式になった。ローライコードの最終型で完成型として人気が高い。レンズはクセナー75mmF3.5。
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