ローデシア軍の特徴
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ローデシア軍では、兵員不足の解消と部隊の質を向上させるため、アメリカやヨーロッパ諸国にてジャングル戦や対ゲリラ戦の実戦経験を持つ傭兵を広く募集した。実際に、1970年代には米国の雑誌"Soldier of Fortune Magazine"に、ローデシア軍の募兵広告が見られる。こうしてローデシア傭兵が誕生した。 ちなみに、傭兵の募集を公然と行うことは国際社会では許されない。そのため、Soldier of Fortune Magazine誌には、「ローデシア軍の傭兵募集ポスターの複製品を1枚3ドルで販売しています」と掲載し、傭兵募集の広告ではなく、あくまでも商品の販売広告であるとしていた。 ローデシア軍に加わった白人傭兵の多くは、イギリス、南アフリカ、ポルトガル、香港、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカの出身者だった。その中でも、ベトナム戦争で実戦経験を積んだアメリカ、オーストラリア、ニュージーランドの元軍人は高く評価されていた。他にも、コンゴ動乱の元傭兵や、フランス外人部隊の出身者なども、ローデシア軍に参加している。 このような実戦経験豊富な傭兵達に加え、非常に厳しい訓練によって、1970年代にはローデシア軍は世界で最も訓練された軍隊のひとつとなっており、その戦闘力は世界有数のものだった。 また、白人傭兵の中にはローデシア軍ではなく白人農場主に雇われ、農場を警備するための私兵となる者も存在していた。ローデシア紛争中、地方の農場や村は頻繁にゲリラ部隊からの攻撃を受けており、白人市民の車両移動にはゲリラ部隊の攻撃に備え、車列警護車が付き添う必要があったからだった。また、白人市民の多くは私用の武器を所持しており、白人の主婦が短機関銃を携行することも珍しくなかった。
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