ローデシア陸軍の装備
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/21 04:56 UTC 版)
「ローデシア軍」の記事における「ローデシア陸軍の装備」の解説
ローデシア陸軍は南アフリカと比べて国の規模が小さかったため、BL 5.5インチ砲やセンチュリオン戦車を装備しないなど、同時期の南アフリカ軍と比較して装備が見劣りする傾向があった。 経済制裁により南アフリカ以外の西側諸国から表立って兵器を導入できなかった上、同様に国際社会からの武器禁輸を受けていた南アフリカと比較して工業技術力も低かったので兵器の国産化もままならなかった。このため、ソ連や中国から兵器を供与されていたアフリカ人抵抗組織から鹵獲した武器を積極的に使用しなければならず、特に歩兵用火器では西側諸国と東側諸国の武器が混用されていた。 車両については反政府ゲリラが地雷による待ち伏せ攻撃を多用したため、ナミビア独立戦争やアンゴラ内戦において同様の戦法に悩まされた南アフリカ軍と同様に、地雷対策を優先した装甲車が多数設計された。しかしローデシアは上記のように経済制裁を受けていた上に工業技術力が低かったため、ランドローバーやウニモグといった既存の非装甲軍用車両か、トラックや乗用車などの民生用の車両をベースとして改造して製造するしかなく、南アフリカ軍のブッフェルやキャスパーに比べるといかにも急造のイメージがぬぐえない外観をもつ右写真のようなものが多かった。 なお、ローデシア軍時代の装備は老朽化の甚だしい一部を除いてジンバブエ陸軍(Zimbabwe National Army)に継承され、現在でも運用されている。
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