ロマン派音楽への傾倒とは? わかりやすく解説

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ロマン派音楽への傾倒

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/02 10:12 UTC 版)

ヨーゼフ・シュトラウス」の記事における「ロマン派音楽への傾倒」の解説

ヨーゼフ古典音楽の大讃美者であり、シューベルト始めとするロマン派音楽傾倒した1855年、兄ヨハン2世宛てた書簡のなかでヨーゼフは「私の人生3/4拍子だけには留まらないでしょうと書いた。「3/4拍子」とはすなわちワルツであり、純粋なダンス音楽作曲家のみで終わるつもりはないことを宣言したのである古典音楽積極的に吸収しつつ、ヨーゼフは「交響楽的ワルツ」という新し境地開こうとした。 1857年6月8日交際していたカロリーネ結婚したその際に彼女に捧げたワルツ愛の真珠』(作品39)をヨーゼフは「コンサート・ワルツ」と定義づけた。しかしこのワルツ作曲者期待していたほどには評価されず、「ランナースタイルに傾いている」と新聞評された。ウィーン市民は、兄のヨハン2世ヨハン1世後継者として、そして弟のヨーゼフヨーゼフ・ランナー後継者として捉えていた。しかし、当のヨーゼフ自身は、ランナー単なる後継者」以上の評価得たい考えていた。 ワーグナーリストをあまり評価しない批評家たちには良く思われなかったが、ヨーゼフワーグナーリストシューマン、そしてシューベルト作品自身演奏会レパートリー加えたワーグナー作品ウィーン初演ヨーゼフ任され1860年初夏には早くもワーグナー楽劇トリスタンとイゾルデ』の一部ウィーン演奏している(正式な初演5年前)。その後ヨーゼフは、当時ウィーンでは演奏難しいとされていたヴェルディ作品も、まるでワーグナー作品とは方向性相違まったくないかのように演奏し始めた同時代ドイツ作曲家ペーター・コルネリウスは、ヨーゼフ兄弟の中で最も「教養のある音楽家」と評している。 1864年9月6日ヨーゼフワルツオーストリアの村つばめ』(作品164)とポルカ・マズルカ女心』(作品166)を初演した。兄がワルツウィーンの森の物語』を作曲する4年前のことで、当時はまだ兄ヨハン2世も『オーストリアの村つばめ』のように詩的なワルツの域には達していなかった。同年10月プロイセン王国ヴロツワフ興行主が、オーケストラ編成して3000席のホール演奏して欲しいと申し出てきたため、この契約署名したヨーゼフは母と兄のいるウィーンから離れた場所で独自の活動できることに気を良くしたが、期待反してヴロツワフでの活動惨めなのだったヨーゼフの手紙によると、オーケストラあまりにも貧弱で、ヨーゼフレパートリーでこのオーケストラ演奏できる曲にはかなりの制限があったという。 傷心のうちにウィーン戻ったヨーゼフは、ますます熱心に古典ロマン派音楽学んだシューベルトシューマンらに加えてベートーヴェンベルリオーズなども加わり、これらの楽風を採り入れた曲を書こうとした。その代表格ワルツディナミーデン』(作品173)である。1865年ヨーゼフ作曲中に突如として意識失った休養をとって回復した後、さらにシューベルト傾倒しオーケストラレパートリーに『ロザムンデ』を加えるなどした。この時期作品ワルツトランスアクツィオン』(作品184)がある。

※この「ロマン派音楽への傾倒」の解説は、「ヨーゼフ・シュトラウス」の解説の一部です。
「ロマン派音楽への傾倒」を含む「ヨーゼフ・シュトラウス」の記事については、「ヨーゼフ・シュトラウス」の概要を参照ください。

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