ロシアとの協力
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2004年以来、ESAはFKAと40年近く運用されてきたロシアのソユーズ宇宙船の後継計画であるクリーペルの開発に関して話した。ESAの管理部門はこの協力に熱心であったが、この計画へのESAの参加は部分的でロシアがクリーペル宇宙船の開発と設計の主導権を握るので2005年12月にESAの構成国は設計と協力調査への予算の分配は低下した。 ロシア側では2006年にソユーズをクリーペルで代替する事は予算がかかり過ぎる事に気付いたのでAdvanced Crew Transportation System, ACTSのコンセプトを"ユーロ-ソユーズ"の一種として考案した。 2005年12月にESAによってクリーペルが却下された後、2006年1月にジャン=ジャック・ドーダン(英語版)はロシアとの新型宇宙船の開発を決めた。2006年1月13日に報道によると有翼のクリーペル計画はESAが予算をつけた先進的なカプセル型乗員輸送機の開発調査によって代替された。ESAが却下したにもかかわらずクリーペルはロシア宇宙局によって予算が与えられたがロシアと欧州はCSTSを共同で進めることはほとんどない。ロシアがCSTSを進める理由はモジュラー構造物の設計の責任をパートナー間で分担(一例としてロシアが再突入カプセル、ESAが居住モジュール等を担当)することによって欧州がロシアと欧州の計画の完全なパートーナーになる可能性を与える事が含まれるからである。 約1500万ユーロをCSTS計画に拠出する事が2006年6月21日から22日のESAの定例会で承認された。さらなる調査の予算として次の7月のESAの会合で話し合われた。ロシアとESAの双方は計画において最初の2年間にかかる費用に関して"私達は現在、ロシアと宇宙船の初期設計の作業をしている段階で運用の為の法的な枠組み、作業分担、開発の分担比率の概要に関して取り決めた。"とESAの有人宇宙飛行、微小重力と探査計画の理事会の政策と計画科の長であるManuel Vallsは述べた。 2006年7月4日、ロシアの報道機関はロシア宇宙庁の長官であるAnatoly Perminovは|ジャン=ジャック・ドーダンとCSTS計画に関して会談したが結果的に合意には至らなかった、と報道した。 2006年7月18日FKA長官のAnatoly Perminovはロシアはクリーペル宇宙船の計画は既に中止されたと発表した。これによりACTSの構想はクリーペルの設計よりもESAの関与が深まる。
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