幾度の近代化改修
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/22 17:42 UTC 版)
「ラージプート級駆逐艦」の記事における「幾度の近代化改修」の解説
インドへ引き渡されたラージプート級は、駆逐艦として海軍で運用されている。ラージプート級は、その長年に亙る運用の中でインド海軍の事情に合わせて幾度かの改修を受けた。まず、1993年から1994年にかけてイタリア・セレニア社製の新しい戦術情報処理装置IPN-10を装備した。改修作業は、当初はウクライナの支援の下での実施が検討されていたが、最終的にインドはロシアとの協力体制に切り替えられた。 1番艦ラージプートは、インドとロシアが共同で開発を進めている新型巡航ミサイルの発射実験の試験艦に選ばれている。2003年2月12日と11月23日、2004年11月3日、2005年4月15日の4度に亘って実施された発射実験では、ラージプート艦上より標的艦目掛けてPJ-10「ブラモス」艦対艦ミサイルが発射された。標的艦は破壊され、実験は成功裏に終了したと報告された。この試験のため、ラージプートはP-20用の円筒形の単装発射機4 基の内1基を下ろし、代わりに箱型の連装発射機1 基を搭載した。その後、2007年3月にはさらに改修が施されたラージプート艦上よりプリットヴィーIIIミサイルの発射実験が成功裏に実施されている。また、4番艦ランヴィールは後部M-1「ヴォルナーP」艦対空ミサイル発射機を撤去しPJ-10「ブラモス」用のVLSを搭載した。 対空装備の改修としては、2番艦ラーナと3番艦ランジートは近接防空火器をAK-230対空機関砲からAK-630対空多銃身機関砲へ換装し、4番艦ランヴィールと5番艦ランヴィジャイはAK-630対空多銃身機関砲を2基撤去し、イスラエル製「バラク」艦対空ミサイルのVLSを搭載した。これら改修に併せレーダーも一部国産ないしイスラエル製へ換装されている。 この他、小さな変更としては、搭載機が当初のKa-25PLからKa-27PLの輸出型であるKa-28に変更されている。
※この「幾度の近代化改修」の解説は、「ラージプート級駆逐艦」の解説の一部です。
「幾度の近代化改修」を含む「ラージプート級駆逐艦」の記事については、「ラージプート級駆逐艦」の概要を参照ください。
- 幾度の近代化改修のページへのリンク