ルートの最後の突撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 15:37 UTC 版)
「アポマトックス駅の戦い」の記事における「ルートの最後の突撃」の解説
カスターはリー軍の本隊の居場所を突き止めたいと考えたので、オーガスタス・J・ルート中佐の指揮するニューヨーク第15志願騎兵連隊を派遣して、証言に拠れば、アポマトックス・コートハウスに向かう道路で最後の突撃を行うか、ルートが自らの意思で先に進むこととした。ルート隊が小さな町に乗り入れた時に、撤退していた砲兵、砲手、落伍兵の隊列に幾らかの混乱を生じさせた。町を急襲したときに、ルートと少なくとももう1名の兵士が殺され、1人あるいはそれ以上の北軍兵士が負傷した。南軍のエリソン・ケイパーズ准将が著した「南軍軍事史」巻5に拠れば、ハンプトン・リージョンH中隊の兵卒、サウスカロライナ州バンバーグのジェイコブ・デイビッド・フェルダーが、先ずルートがフェルダーに発砲して危うく当たらなかった後に、ルートに致命傷となる銃弾を放った。歴史家のウィリアム・マーベルは、ルートが数人の大胆な兵士を後ろに連れて町を馬で駆けているときに、幾らか好奇心の強い部隊を失くした落伍兵が近づいて来る騎兵に発砲した、と述べている。 町での砲撃は、ブッシュロッド・ジョンソンの師団を奮起させ、その約1,000名の兵士が町に入って来た。町の外れで南軍兵が再び伏せて待機し、できる場合は睡眠を取った。一方、ニューヨークの騎兵隊が既に捕虜の集団、幾らかの放棄された荷車と弾薬箱を率いて北軍の戦線に戻った。カスターの師団は真夜中まで起きており、食料と記念品を集め、その時保持していた道路のあたりを清掃した。 クルックの師団が、戦闘が終わった後に戦場に到着した。後にシェリダンがクルックに、1個旅団をアポマトックス・コートハウスに送って南軍を監視し、南軍が別のルートで逃げ出すのを防ぐために警報を発させるよう命じた。
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