リベンジ転職
いわゆる「本命」の企業や業界で働くことを目的に行われる転職活動。とりわけ、かつて新卒採用などで求人に応募したが内定の得られなかった(不採用となった)企業・業界に再挑戦(リベンジ)すること。
リベンジ転職の典型的なあり方としては、新規学卒の就職活動では志望した就職先からの内定が得られず、ひとまず内定の得られた企業に就職したが、自己実現のために就職に再挑戦する、といった流れを挙げることができる。社会人としての能力を高めた上で今度こそ自分の価値を認めさせるといった意味合いを「リベンジ」の語から汲み取ることもできる。
あるいは、文脈によっては単に「いまの職場よりも環境や待遇の良い職場へ移る」ための転職活動をリベンジ転職と呼ぶ場合もあり得る。
リベンジ転職
リベンジ転職
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/04 02:39 UTC 版)
リベンジ転職(リベンジてんしょく)とは、転職における形態の一つで、新卒入社時に希望する業界や企業に就けなかった者が意中の仕事を求めて転職活動を行うことを意味する造語である[1][2][3][4][5][6]。
バブル崩壊後の就職氷河期にあたる1995年から2004年頃までに入社した者[3]、およびリーマン・ショックや東日本大震災後の就職氷河期にあたる2010年から2013年頃に入社した者[1][4]に多く見られるとしている。いずれも後に好景気に転じ、就職市場がいわゆる「売り手市場」になったことから「リベンジ転職」が増加したと報じられるほか[3][4][6]、2015年の新卒採用において採用選考の解禁が4月から8月へと後ろ倒しされるなど混乱を招いた影響から、志望企業に就職できなかった者が後に「リベンジ転職」に回るのではないかとの予測が為されている[1][2]。「リベンジ転職」は、「一度別の企業に入社して経験を積み、自分の能力を高めてから入社する」[7]「比較的人件費が安く、職業意識が明確で即戦力となる」[5]など肯定的な見解もある。
転職サイトを運営するビズリーチが2015年9月に発表した調査に拠れば、新卒で入社した企業に「後悔している」と回答した者は41%に上るとされ、そのうち約半数が「リベンジ転職」を視野に入れていると回答している[2]。
関連項目
脚注
- ^ a b c “リベンジ転職” (日本語). コトバンク『知恵蔵mini』. 朝日新聞出版 (2016年1月8日). 2016年1月30日閲覧。
- ^ a b c 石川有紀 (2015年12月30日). “就活混乱のあおり…来年は「リベンジ転職」が、氷河期のロスジェネの逆襲もあるか(ビジネスの裏側)” (日本語). 産経新聞 (産業経済新聞社) 2016年1月30日閲覧。
- ^ a b c 松田陽三 (2006年12月4日). “若者よ! リベンジ転職だ(一筆経上)” (日本語). 読売新聞 (読売新聞東京本社). オリジナルの2006年12月22日時点によるアーカイブ。 2016年1月30日閲覧。
- ^ a b c “意中の会社へ 氷河期入社組、「リベンジ転職」に走る” (日本語). 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2015年3月2日) 2016年1月30日閲覧。
- ^ a b 市川史樹 (2008年8月26日). “厳しくなった転職事情 「回り道」が成功のカギ(日経ウーマン 働く女性のリアルリポート)” (日本語). 日経ビジネスオンライン. 日経BP. 2016年1月30日閲覧。
- ^ a b 太田匡彦「バブル期以来のブームが来た 大求人到来、賢い選択」、『AERA』、朝日新聞出版、2004年9月6日、 16頁。 - 聞蔵IIビジュアルにて2016年3月4日閲覧。
- ^ 渡邊和久 (2015年6月19日). “新卒で落ちた会社に再挑戦! 博報堂へのリベンジ転職を果たした若手イケメンに突撃取材” (日本語). マイナビニュース. マイナビ. 2016年1月30日閲覧。
- リベンジ転職のページへのリンク