モハ131・132・クハ1214・1215
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/10 23:24 UTC 版)
「近江鉄道モハ131形電車」の記事における「モハ131・132・クハ1214・1215」の解説
前述クハ1212に次いで、1961年(昭和36年)6月にモハ132-クハ1215が、翌1962年(昭和37年)2月にモハ131-クハ1214がそれぞれ落成し、いずれも2両編成を組成した。車体換装後は、モハ131・132は鋼体化以前と同様にモハ131形を称し、クハ1214・1215については車番はそのままにクハ1214形と形式区分された。 いずれも種車の台枠および主要機器を流用して車体を新製する形で鋼体化改造が実施され、新製された車体は制御電動車モハ131形・制御車クハ1214形ともに片運転台構造である。車体はクハ1212の基本設計を踏襲しつつ、当時の西武鉄道における代表形式であったモハ501形の影響を受け、前面形状を上半分に傾斜を設けた純然たる湘南型デザインに変更した点が特徴である。その他、側面の開閉可能窓をアルミサッシとしたほか、雨樋を側面にのみ設置して前面は張り上げ屋根構造とするなど、クハ1212と比較して全体的に洗練された外観となり、前述の通り同4両において確立された外観デザインは「近江形」と称されることとなった。側面窓配置はいずれもクハ1212同様d2D8D2である。また、モハ131-クハ1214においては戸袋窓がサッシ窓からHゴム固定支持窓に改良された。 最初に落成したモハ132-クハ1215においては、白熱灯式の前照灯を前面腰板部に左右一灯ずつ配し、前面幕板部に行先表示器を設置するなど新たな設計が取り入れられた。しかし、2灯式の前照灯が夜間の踏切において自動車と誤認されることによる衝突事故を誘発する危険性が懸念されたことから、次いで落成したモハ131-クハ1214においてはクハ1212同様に埋込型の白熱灯一灯式の前照灯として行先表示器は廃止され、モハ132-クハ1215についても1962年(昭和37年)中に同形態に改造された。 なお、同2編成は制御電動車モハ131形が米原寄り先頭車となっており、後に導入された片運転台構造の電動車各形式がいずれも貴生川・近江八幡側の妻面に運転台を備える形態とされたこととは異なる。
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