クハ1212
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/10 23:24 UTC 版)
「近江鉄道モハ131形電車」の記事における「クハ1212」の解説
上毛電気鉄道クハ1060型1061が西武所沢車両工場において実施した鋼体化改造に際して不要となった旧台枠を購入、西武所沢車両工場の技術協力を得て自社彦根工場において片運転台構造の車体を新製し、クハ1212形1212として1961年(昭和36年)3月31日付認可で竣功した。彦根工場はこれまで鉄道車両の製造経験はなく、クハ1212が自社製造車両の第一号車となった。 新製した車体は構体主要部分を普通鋼とした半鋼製で、前面は湘南型の流儀を取り入れた非貫通設計の2枚窓構造で緩い円弧を描く丸妻形状、前照灯は埋込型の白熱灯一灯式で前面上部中央に設置、側面には1,070mm幅の片開客用扉を2箇所備える2扉構造で窓配置はd2D8D2と、以降彦根工場において新製された車両の基本形はクハ1212において確立された。もっとも、以降の新製車両と比較すると湘南型の特徴である前面上半分の傾斜がないことや、雨樋の位置が低くかつ前面まで雨樋が回っていることなど各部に相違点を有した。
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